読書日記36 夏川草介❨著❩

『勿忘草の咲く町で〜安曇野診療記〜』[角川書店2019年11月]
たとえ命を延ばせなくても、人間にはまだ、できることがある。
看護師の月岡美琴は松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目になる。 この小規模病院は、高齢の患者が多い。 特に内科病棟は、半ば高齢者の介護施設のような状態だった。
看護師の月岡美琴は松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目になる。 この小規模病院は、高齢の患者が多い。 特に内科病棟は、半ば高齢者の介護施設のような状態だった。
その内科へ研修医・桂正太郎がやってきた。 くたびれた風貌、実家が花屋で花に詳しい──どこかつかみどころがないその研修医は、しかし患者に対して真摯に向き合い、まだ不慣れながらも懸命に診療をこなしていた。
患者の数だけある生と死の在り方に悩みながらも、まっすぐに歩みを進める2人。
きれいごとでは済まされない、高齢者医療の現実を描き出した、感動の医療小説!







好きなシリーズ「神様のカルテ」の登場人物が変わっただけのような…?
現役の医師が書く現実味のある壮絶な現場の話…
のはずだけど、悲壮感が感じられずホノボノと温かい気持ちになるのは、文章が優しくてユーモアもあるからかな?
今回は『地域における高齢者医療の現実』がテーマ。
ーー八十代、九十代は当たり前で、百歳を越えた患者も珍しくない。 内科病棟は、半ば高齢者の介護施設のような状態ーー
「会話ができる患者さんなんて、入院患者の半分もいない」
「辻褄があう会話ができる患者となると、その半分もいない」
高齢化がどんどん進む日本の医療の現実を垣間見たような気がします…
この本を読んだ人は調べたくなるのでは?
カタクリの花
居酒屋『九兵衛』も出てきました!
(´∀`*)ウフフ イチさんの行きつけでしたよね!
ありがとうございましたm(_ _)m