読書日記31 早見和真【著】

『ザ・ロイヤルファミリー』 [新潮社2019年10月発行]
継承される血と野望。 届かなかった夢のため――子は、親をこえられるのか?
成り上がった男が最後に求めたのは、馬主としての栄光。 だが絶対王者が、望みを打ち砕く。 誰もが言った。もう無理だ、と。
しかし、夢は血とともに子へ継承される。 馬主として、あの親の子として。 誇りを力に変えるため。
諦めることは、もう忘れた――。圧倒的なリアリティと驚異のリーダビリティ。 誰もが待ち望んだエンタメ巨編、誕生。







父を亡くし、心に穴があいた…といきなりの転職。
我が道を行くワンマン社長、馬主でもある社長の秘書になる。
これが、冒頭から突然に簡単に進んで、ん?ん?
ですます調の文体にも何となく乗れずに、いつリタイアしようか…と思いつつ読み進めてたのに、いつの間にかハマっていた!
そして…感動していた!
話の中心は『競馬』
馬主としての栄光を求める人々。
私には創造もつかない世界。
競馬も馬のこともよく知らないけど…
サラブレッドって、生まれながらに『期待』と『宿命』を背負っているんだなぁ。
そして何より血統が重視されるとか。
人間も偉大な父親から生れた息子に『期待』と『宿命』があり、親という壁に悩まされるものなんだろう⁉
その辺りを物語に絡めて、親子の立ち位置が考えさせられる場面が多々あった。
最高峰レースG1を取ること=人生の象徴のようになってて、何度も何度もレースがあって、その度に読みながらワクワクハラハラ。
しかし、中々勝てない…勝たせないところがまたミソなんだろうなぁ(´∀`*)ウフフ
ありがとうございましたm(_ _)m