中山 七里 著 『悪徳の輪舞曲(ロンド)』

「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」の続編
弁護士·御子柴礼司は、14歳の時に5歳女児を殺め解体し、その一部位を郵便ポストや賽銭箱の上に配達して回った「死体配達人」

今回の依頼人は、事件を起こしてから会う事も無かった実の妹。 実母が殺人容疑で逮捕されたので弁護をして欲しいと。
事件後、実父は自殺、母と妹は世間の厳しい目の中で散々苦労して生きてきた。
罵詈雑言を浴びせる妹に対して、家族に対して何も思い入れも感傷もない御子柴。

法外な報酬で弁護を引き受ける御子柴は、今回も報酬さえ払えるのならばと引き受ける。
有罪者も無罪にする御子柴の手法は?

最後の逆転劇は、後味の悪い結果だったが、「なるほど!さすがに七里さん!」と唸りました。
が、プロローグ前に犯人が分かっちゃいました(^o^;

色々と考えさせられる部分もあり、胸がざわつく内容でもあったけど、やはり七里さんの本は面白い!

ありがとうございましたm(_ _)m