乃南 アサ 著 『しゃぼん玉』

これも再読でした。
もう一度読んでも、中々引き込まれました。 割とありふれたストーリーではあるのだけどね。

あらすじは……
親からも見捨てられ、通り魔や強盗障害を繰り返す無軌道な若者·翔人。
トラックの運転手を脅しながらの逃亡途中、宮崎の山の中に置き去りにされる。 怪我をした老女スマを成り行きから助けて、スマの家に滞在することになる。 
周りはスマの孫として受け入れてくれ、近所の老人シゲ爺の野良仕事を手伝ううちに、村の暮らしになじんでいくが…。

最後は自分の罪と向き合い、好きな女と対等に話せる自分を求めて、罪を償う。

今の時代に犯罪を犯す若者の、典型的な言い訳でもある"育ち"
確かに親に愛されないのは辛いし可哀想だと思います。
逆に人の温かさや愛情を感じれば、真っ当に生きる道筋になる。
人間の心は冷たければ固くなるけど、温かくなれば柔らかくなりますから。
ただ、生き直すのはそう簡単なことではないです。 支えてくれる人がいるかいないかで決まるのでは?

ありがとうございましたm(_ _)m