読書日記78 乾ルカ【著】

『心 音』 (2019.4)
私は一億五千万円さんと呼ばれていました――募金活動と心臓移植手術によって命を救われた少女・城石明音の半生を、教師、同級生、夫など周囲の人間の目を通して描いた、骨太の人間ドラマ!!
重い余韻が胸に迫る、乾ルカの新境地!







『あなたはまるで、人の死を自分の幸福に変えていきているようだ』
悲しくて辛くて怒りを覚えた…
が読み終わった感想だった。
新たに戴いた命、誰もが祝福してあげるべきことのはず。
しかし、その事実が苦しむ原因になり、本心は絶対に明かせない。
やっと幸せになれるんだーと読みながら喜んだのも束の間、そこまで不幸にする必要があるの?
と思ってしまった…

いきなり冒頭に《終焉》から始まる手法。
もちろんフィクションなんだろえど、いやフィクションであって欲しいと願うばかりかな

ありがとうございましたm(_ _)m