読書日記69 中島京子【著】
『長いお別れ』 (2015.5)


かつて中学の校長だった東昇平はある日、同窓会に辿り着けず、自宅に戻ってくる。
認知症だと診断された彼は、迷い込んだ遊園地で出会った幼い姉妹の相手をしたり、入れ歯を次々と失くしたり…。 妻と3人の娘を予測不能なアクシデントに巻き込みながら、病気は少しずつ進行していく。
あたたかくて切ない、家族の物語。中央公論文芸賞、日本医療小説大賞、W受賞作。

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う〜ん、何とも言えず切ない読了感です…。

年老いた妻がする介護、娘達にはそれぞれの生活がある、徐々に壊れていく姿をリアルに現実的に書かれてました。

頑なに自宅介護に拘る妻の姿が実母と重なった私。
延命治療も望んだ実母です。

QOL=人が自分らしく生きていると感じることのできる質的な幸福度

QOLを家族で考えることが、その人の生きた足跡に値するような気がした。

『長いお別れ』ロンググッバイ
少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから、その病気をそう呼ぶとか…

映画化されて、今公開中らしい。
読んでいる途中までは「見たいなぁ」と思っていたけど、
読み終わって、これはちょっと辛いかも…号泣だろうな…無理かも…タラー

ありがとうございましたm(_ _)m