前田穂南選手が日本新記録を19年ぶりに達成!

 

2024年1月28日(日)の大阪国際女子マラソンで天満屋所属の前田穂南選手が19年ぶりの日本新記録を達成しました。

 

今までは野口みずき選手が2005年の9月にベルリンマラソンで出した2時間19分12秒が日本記録でした。

 

それを約10秒近く縮め、2時間18分59秒ととうとう18分台の記録が誕生しました。

 

 

男子の場合もそうでしたが、一旦新記録が出ると一気に記録が縮む傾向にあります。

 

そのため、前田選手以外の選手が新しい記録を出し、また前田選手がそれを塗り替えるといったようになっていくといいのではないかと思います。

 

 

なお、現役の主な選手でマラソンのベスト記録を見ると、

 

・新谷仁美(2時間19分24秒)

・一山真緒(2時間20分29秒)

・松田瑞生(2時間20分52秒)

・安藤友香(2時間21分36秒)

・細田あい(2時間21分42秒)

・加世田梨花(2時間21分55秒)

・鈴木亜由子(2時間21分52秒)

 

となっています。

 

上に挙げた選手の中で、細田・加世田・鈴木亜選手は次の名古屋ウィメンズマラソンに出走予定ですので、そこでどんな記録が出るかが楽しみです。

 

なお、解説陣が豪華すぎました。(千葉ちゃんだけバイクリポートなのが・・・)

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪の代表になるには?

 

今年2024年にはパリオリンピックがあります。

 

その中でマラソンは男子3人、女子3人までが選手として出場できます。

 

そしてどうやって選手が決まるかというと、

 

①MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で上位2位

②大阪国際女子マラソン・名古屋ウィメンズマラソンで一定以上の記録(2時間21分41秒)を出した人の中での最上位者

 

で決まります。

 

前田選手は昨年のMGCでは残念ながら結果を出すことができませんでしたので、今回の大阪国際女子マラソンで結果を出す必要がありました。

 

しかも、2時間21分41秒以内のタイムで走ったとしても、他の選手がそれよりも速い記録で走ってしまうとオリンピック代表になることはできません。

 

そのため、前田選手は21㎞付近でペースメーカーの前に出て、勝負に出たのではないのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

勝負に出た21㎞過ぎからのロングスパート

 

今回の大阪国際女子マラソンでは、有力候補として前田穂南選手、松田瑞生選手、佐藤早也加選手などがいました。(以下敬称略)

 

また、名古屋では鈴木亜由子、細田あい、加世田梨花などの有力ランナーが出ます。

 

そうなると、ここでよほどのインパクトを残すことで、後の名古屋に出る選手にプレッシャーを与えることができます。

 

 

今回のレースでは30kmまではペースメーカーがいました。

 

そうなると、松田や佐藤は勝負は30km過ぎからだと思っていたでしょう。

 

ところが、前田は21㎞過ぎからペースメーカーの前に出て、主導権を握りました。

 

これによって他の選手は混乱してしまい、思った力が出なかったのではないでしょうか。

 

 

残りまだ半分近くあるのに、またこの大会でオリンピックに出られるかどうかが決まってしまうのに、あそこで飛び出せるのはよほどの自信や勇気がないと飛び出すことができないでしょう。

 

また、その後エレサ選手に抜かれたものの、最後まで粘って走った結果、今回の結果につながったのではないでしょうか。

 

次の名古屋ウィメンズに出る選手にも期待したいです。