僕は人と出会うのが大好きだが、過度に人と出会おうとする人間は嫌いだ。
 
 
そんな僕は、海外によくあるホステル、バックパッカーホテルの様なものが苦手だ。なんとなく出会いがチープだし、『今を楽しむぜ。面白いやつと出会うぜ』みたいなやつは、大抵薄っぺらいやつが多い。出会いの間口があまりにも広すぎる。
 
 
Shyなやつほど、深いものを持ってる場合が多い。
 
 
そんな場合に、『古い車』は、絶好の話題、話すきっかけになる。
 
 
 
 
 
トライアンフ•ヘラルドは、イギリスの60年代の車なので、イギリスでも日本でも話しかけるにたる珍しさがある。
 
 
例えばの話、セロリ好きが、スーパーマーケットで会った、セロリを持った人に話しかけても、セロリに纏わるロマンチックな話が出てくることは珍しい。
 
ただ、旧車をきっかけとする出会いは、共有できるものが深いことが多く、一気に相手との距離が近くなる。
 
 
 
 
僕が、Nottinghamの外れの街を走っている時に、お爺さんが駆け寄ってきた。爺さんの犬でもひき殺したかとびくびくしてる僕に、爺さんは言った
 
 
『僕はこの車が大好きなんだ❗️この車は、僕が19歳の時に人生で初めて買った車なんだ。布団を積んで中で寝ながら、イギリス中を旅したんだよ、、。きみはどうしてこれが好きなんだい』
 
 
 
『イギリスに2年間いて僕はこの国が好きになったんだ。伝統が隅々まであるし、人との距離感が心地いいんだ。この車は記念すべき1966年(イギリスが唯一W杯で優勝した年)に作られたし、以前は政府にも使われてて、1番イギリスっぽいと思ったんです。日本に持って帰れたらいいなって。』
 
 
お爺さんと少し話すと、彼も今は別のクラシックカーを持っているそうで、満足そうに僕に見してくれた。
 
 

 
じいさん愛車は、僕の車より全然古い!笑
この車は、戦前1930年あたりのもの!
やっぱ粋だな、じーさん!
 
 
 
次は、また小さな田舎町において。ただ今回は、イギリスではなく、旅行中に通ったオランダの街だ。
 
 
僕は、川沿いの停車場で体を伸ばしていた。なんたって前日はパーキングエリアで車中仮眠しただけでまともな場所で寝てなかった。
 
 

 
 
犬を散歩中の品のある女性が、満面の笑みで話しかけてきた。
 
 
 
『あら可愛い車!私は、プロの写真家で、ランダムに会った一般の人を写真に収めながら旅をしてるの。あなたはこの町出身の方??』
 
 
 
 
『僕は、ロンドンから来て、日本から来た家族に会うために、アムステルダムに向かっているんです。退屈な高速が嫌いで、こういう小さな町を回りながら、少しずつ向かってるんです。』
 
 
話をしてみると、彼女は一風変わった面白い写真家で、市井の人のほっこり物語を聞いて写真とともにその物語を人に伝えるんだそう。
 
 
だから、ストーリーを伴うクラシックカーの写真を撮ることが好きなんだそう。
 
 
日が暮れるまでに次の街まで行きたかったので、あまり彼女と話す時間はなく、後日写真撮影をすることになった。
 
 
『どんな些細なストーリーでもいいから、この車に関する思いとか、物語があったら、私に教えて。どうにか写真に取り込めるようにするわ』
 
 
1つピンとくるものがあった。父のことだ。
僕はアムステルダムについた後に、メッセージをおくった。
 
 
 
『I want to tell why it is important to me and my dad as well:) 
 
車と写真を撮ってくれるなんて、すごく嬉しい。
この車は、僕と親父にとって大切な物だからね。
 
 
Since I came to England I’ve met him twice a year. It was easy to tell that he has been aging same as other human beings.
 
 
こっちに来てから、親父と会うのは年に2回くらい。だから、会うたび、前より歳とったなって感じちゃうんだ。
 
 
 He cannot do things in the same way as he used to enjoy. And he doesn’t do surfing or snowboarding anymore, which he used to love. 
 
 
趣味とかもだいぶ変わって、前好きだったサーフィンとかスノーボード、バイクとかはもうやらない。
 
 
When I was young, he was an absolute hero in my life. He really enjoys his job and loves his wife and us and plays same sports as young guys, like football, rugby, and he used to play way better than us.
 
 
僕の若い頃の親父といったら、僕にとってのヒーロー。彼は仕事が大好きだし、母さんや僕らに精一杯の愛を注ぐ。どんなスポーツをやっても上手だし、僕は勝てやしない。
 
 
 
 I decided to have new hobby together with him.I knew he was into classic cars, so I bought that triumph by the time he came.
 
 
そんな僕は、また新しく親父と何かをしたいと思ったんだ。それがこの車なんだ。親父も旧車が好きだからね。
 
 
 He’s really enjoyed being on the old car with me. And more importantly, for me the hero comes back again ❗️
 
 
彼は、僕が旧車を買ったことをすごく喜んでくれたんだ。僕にとってもまた1つ、親父を追っかけなきゃいけないものが増えたんだ!
 
 
 
 He knows everything about old car and fixing and stuff. He put the shiney smile on his face as kids do.
 
 
 
彼は、どうやって車を修理をするかとか全部知ってて、僕の直面する問題は全部経験済みだ。そして、僕よりもクラシックカーの楽しみ方を知っている。
 
 
It’s gonna be the start of our journey again :) That’s why we really appreciated it as well ! Cheers again . 
 
 
まだもうちょっと親父のことを追いかける旅を楽しめそう。そうそう、だからこの車に乗って親父と一緒に写真を撮って欲しいの。』
 
 
そして後日、親父とロンドンに帰る途中に、写真家Vivianに写真を撮ってもらった。
 
 
 

 
ありがとう、Vivian! 
 
(恥ずかしいから親父との写真は省略笑)
 
 
 
 
これだから、クラシックカーは楽しい。