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節約ができる分、多くの処理を自分で行うことになるので、それを楽しめる人は是非どうぞ!
 
 
たぶん、日本にある個人輸入代行業者の方に頼んだら、100万円以上するのではないでしょうか?
もちろんそういった業者は、コネクションを持っていたり信頼できる配送業者に頼むことが出来たり良いことも沢山あるはずです。。
 
 
ただ、ただ、僕の場合はいかんせん貧乏な旧車ファンなので、時間と手間をかけてでも、全部自分でやってやろうと思ったのです。笑
 
 
でも、3ヶ月の時間をかけて調査をしてみると、『ニッチなので情報は多くないけど、十分可能である』というのが正直な感想です。
 
 
 
海外にある車を日本から買って個人輸入する多くの場合と違って、僕のケースはイギリス国内と帰国後の日本で使える一台の車が欲しい。つまり、輸入が安く簡単にできる車を選んで探そうという始まりだったので、とりわけ安くすんだ訳です。
 
 
当然、船を使って輸入をするので、船の輸送費はどうしてもかかってしまいます。これは安くしようがありません。
 

 
普通に車を輸入する場合は、その他に、港まで/から持っていく輸送費、港での保管料、書類手続き登録を代行してもらう費用、日本の法律にあっているかの検査、それに伴う車の改造、などなどがかかります。
 
 
僕が、初めてこれらを調べた時は、、
『大変なプロセスだな!お金あって時間なかったら、まー、代行業者の方に頼むわな。』
って感じ、、。でも同時に、
『だいぶ削れそう、、港までとか自分で行くし、書類とかも自分でできないことはない』
ってかんじ。
 
なので、後はどういった車だったら規制に引っかからずに安く輸入ができるかということ。輸入車に関わる長きに渡る法律調べが始まりましたとさ!


以下具体的に、、、。
 
 
まず、1番基本的なものとして3つの障害がある。
Nox Pm法(排気ガスに関する国の法律、乗用車はディーゼル車のみ。)
首都圏でのディーゼル車規制
車の性能に関する大掛かりな検査(主にガス検)


上から順に厄介なので、説明は下から。
まず、輸入すると最初にやらなきゃいけないのがガス検。これは車検場で国産車向けにやる排気ガスの検査とは全く違くて、車を実際に走らせてやらなきゃいけないらしい。
 
 
試験場は日本に、数個しかないうえに、1日じゃ終わらずに費用は20万ほど。当然受かる保証なんてなくて、不合格だったら治してまた再受験で2倍以上がかかる。そんなん無理や!修理となったら業者さんに頼らないけないからやだなぁと思い断念。
 
 
 
ただここで、ガス検査における抜け道を発見。
 
 
 
古い車ならガス検査受けなくてもいいよ。
 
 
 
車に関する法律とか車検の基準は、車が作られた当時のものを採用するよって決まりがあるらしく。
 
 
 
具体的には、ガソリン車だったら、1976年3月31日以前で、ディーゼル車だったら1981年以前の車だったら、上記の高額の検査がいらないらしい。
 
 
よし!古い車の輸入にするぞ!と意気込みでっかいディーゼル車(これが伝説の名車、ランドローバーシリーズとの出会いになります)を探し始めるも、、、
 
 
 
2つ目の障害、ディーゼル車、首都圏進入規制にぶつかる。
 
 
 
これは非常に厳しいもので、商用のディーゼル車は東京とかの決められたエリアには入ることも許されません。ってやつ。法律施行時には批判続出だったけど、ロンドン市内にも全く同じようなのあるし、まーそんなもんなんだろうなと納得。
 
 
 
『いや、お前の車、商用じゃなくて乗用車やんっ』て言われそうですが、、、
 
 
でかいディーゼル車(上にあげたディフェンダーとかランクルのようなやつ)はナンバー登録の際に基本は商用車登録になってしまうのです。
 
 
そうなったらおしまい。東京に入ることもできません。しかも、乗用登録にするための変更は大変で業者さんにお願いしなければいけないそう。あ、ちなみに、ディーゼル乗用車とガソリン車はこの法律の対象外です。
 
 
 
さ、きました3つ目のNox Pm法。こちらが非常に厄介です。適合させるのも、理解するのも。
 
 
まずこちらも、基本的に目的は『首都圏での排ガス数値が悪い車の排除』。
 
 
それぞれ、車の古さなどによって、クリアしなければいけない数値が決まってて
 
 
(参考: 環境省)
 
クリアしてこのマークをもらわなければ、近いうちに使うことができなくなってしまうらしいのです。
 
 
ただ、ネットのブログや掲示板などでは、時々こんな夢のようなことも書かれています。
 
 
『並行輸入者は型式不明車の扱いになって、型式不明車はこの法律の対象外となる』
 
 
え、じゃ、ディーゼルランドローバー輸入できるじゃん、、。ただ、『ほんとかいな?』と思い日本の各関係機関に連日電話をかけること数日。
 
 
 
『私たちも何度も調べましたが、並行輸入車であっても、ディーゼル車はこの法律の対象になり、対象区間内では登録ができません』
 
 
イギリス時間朝四時、僕の目からは涙が溢れていました。やっぱりディーゼル車は厳しいんだなぁと。
 
 
ただし、最後の選択肢、1976年よりも前のガソリン車には自信がありました、、、
『これならば確実に旧車が安く輸入できるぞ👍🏻』と。
 
 
そして、最終的に、イギリス🇬🇧の名車Triumph のHeraldを輸入することになったのです。


これだったら1966年産でガソリン車なので、ガス関係の規制にかかる心配はありません。イギリスでしっかりと走れていたら日本でも走らせることができます。


つまり、輸送費の10万円と諸手続き費用だけで、日本で合法に乗ることができるようになります!
 
 

 
 
 
日本に帰ってからの手続きはまた別のブログで書ければと思っております。
 
 
*具体的に、ご自分の車が日本で使えるかを調べたい方は以下を参考にしてください。
 
日本において、登録したい地域の運輸支局(車検を取りまとめる国の機関)に電話をすると、役所の方が電話をすべき場所とか、大雑把な法律の概要などを教えてくれます。
 
 
次に、さらに詳しい各車への適応や、テクニカル、メカニカルな相当詳しい質問まで答えていただける自動車技術総合機構という場所も紹介してもらえると思いますが、リンクを一応。
 
 
機構の人は実際に車検を行う検査官の人なので、誰よりも詳しい状況を教えてくれます。あと、あり得ないくらい優しくて丁寧な人が揃ってる印象を受けました!

以下は環境省のNoxPm法に関する相談窓口のページ。この人たちわかってるのかなぁって正直な印象を僕は受けてしまったけど。
 
 


車選びの際に、以上のような情報を有効活用してみてください。輸入後の日本での作業に関しては他のブログで書こうかと思います!


日本の道路が世界の旧車であふれることを願って