姿勢が悪いと肩こりや腰痛になる。肩こり・腰痛を治すには姿勢を良くしましょうという言葉は良く耳にすることだと思います。
また、姿勢を良くするにはコアトレーニング、体幹トレーニングをしましょう。とか骨盤に左右差があるので左右差を治しましょう。ということも聞いたことがあるかもしれません。
姿勢と腰痛についての研究やリサーチでは、これらの研究の結果が完全に明確ではないにしても、ほとんどの研究では、姿勢の崩れが腰痛を起こすというエビデンスはないようです。
(例)
・下肢長差と腰痛の関連性はなかった。
・頸椎の弯曲の測定値と頚部痛に関連性はなかった。
・妊娠中に腰痛の弯曲がより増加した妊婦に、より腰痛を発症する傾向はなかった。[6]
姿勢と痛みの間に何らかの相関性が存在するとしても、それは弱いということを示唆しています。
腰痛との相関性因子として、最近ではエクササイズや仕事への満足感、教育レベル、ストレス、喫煙などが顕著に影響するという研究が数多く発見されています。
それではなぜ、痛みと姿勢には明確な関連性がないのでしょうか?
1. 時間の経過とともに組織はストレスに適応する
特定の部位に過剰な機械的負荷がかかり、これが微小損傷を起こし、時間の経過とともに累積されます。しかし、筋トレで負荷のかかる筋が強くなるのと同様に、悪い姿勢によって、関節や靭帯、腱もそのストレスに耐えられるように適応するのです。
2. 組織の損傷と痛みはイコールではない
姿勢の崩れによって、組織はダメージを受けるが、そのダメージ自体が痛みを生むとは限らない。
3. 人それぞれ
身体の構造が人それぞれ異なるからです。ある人にとっては“機能不全な”アライメントでも、別の人にとっては最適なのかもしれません。個体差があるので、自分の姿勢を他の理想的なモデルと比較し矯正しようとすることは、本質的に問題があります。
では姿勢は崩れたままでもいいのか?
寝ている時、座っている時、立っている時、カラダにかかる負担はそれほど大きくありません。しかし、走っている時、重い荷物を持つ時、スポーツをしている時、カラダには大きな負担がかかります。
カラダには「ニュートラルポジション」と呼ばれる、カラダに負担がかかりにくいポジションがあります。しかし、ずっとニュートラルポジションのままで生活することはできません。ニュートラルポジションはあくまで目安であり、人によっても少しずつ違うものだと思います。
生活していく動作の中で、ニュートラルポジションは通り過ぎていく、一つのポジションに過ぎません。しかし、崩れた姿勢のまま、カラダに負担の大きい動きを繰り返していくと、それは痛みを引き起こすかもしれません。
ピラティスでは、ニュートラルポジションを基準に、カラダに負担のかかりにくい姿勢や動きを、身に付けることができます。
ニュートラルポジションを踏まえた姿勢や動きをカラダに染みつかせていくことで、仕事やスポーツなど、高い負荷のかかる活動時に、カラダが受けるタメージを最小限に軽減してくれます。
(引用 kineticos)