どうも、トリでございます。
皆様あけましておめでとうございます。
今年の抱負は「バイタリティ」
具体的にはインプットとアウトプットの量をめっちゃ増やす、これで参りたいと思います。
どういうことかと申しますと、ここ二年ほどトリはなかなか激動でしたので、創作したり、逆に本を読むといった出し入れが減り、これ即ちここらで一発修行し直さねーと激つまんねー人間になりそうで怖えなという恐怖が頭をよぎってしまうというようなことに加え、トリらしからず今とんでもなく稼ぎたいなあ、経済的に安定したいなあなんて具合に考えるからで、つまり語弊を恐れずに言えば、いろんな方面に向けてムラムラしているのであります新年早々。
そんなことでまずは無茶なペースでゾンビ映画を観まくる、ということをやってみました。
新年ですから何というか無礼講でしょう。
あと本当にHuluありがとう。
ゾンビ・ハイスクール
2012年 アメリカ
監督 アレックス・クレイグ・マン
今、初めて予告編を見たが、全くこの通りの内容と見て間違いない。
一言で言って、C級脱力系ゾンビ映画である。
何かをこの映画から得ようとしてはいけない。
観ていると不思議な思考停止作用のようなものが働く、低予算で癒し系な学園ドタバタゾンビものという訳の分からないジャンルに属すると思う。
要するにハイスクールがゾンビだらけになって、オタクの主人公は普段馬鹿にされているけれども、他のメンツよりは割と頑張って短いサバイバル劇を生き抜いていく。
主人公と主人公の友人であるゴスっ子はゾンビ映画マニアで、その知識をもとに作戦を立案したりするのだが大して成功しない。
そうこうしている間に仲間が一人また一人と減っていき、とは言えシリアスさとは無縁なので常に陽気な調子で物語は展開する。
通底するパロディ感が必死さや死の恐怖などとは程遠いバカバカしさを演出し続け、かといって少なくとも私にとってはメチャクチャ笑えるとかそんなこともあまりなく、つまるところ都市生活に疲れ心が擦り切れてしまった人などが見ると、ちょっとそのバカバカしさに救われる場合もあるかもしれない、もしかしたら。といった感じ。
最初の15分を観た段階でそのまま観ようかどうか若干迷ったが、やはり新年なので無礼講の精神で行こう、そして何事も経験とバイタリティだ!と思い直し、最後まで画面にかじりついた。
今は淡い後悔を覚えている。
デイ・オブ・ザ・デッド(原題:Day of the Dead)
2008年 アメリカ
監督:スティーヴ・マイナー
原案:ジョージ・A・ロメロ
キャスト:ミーナ・スヴァーリ/ニック・キャノン他
ジョージ・A・ロメロの『死霊のえじき』のリメイク作品ということだが、未だ原作を観ないのでリメイクとしてどうかというのは一向分からない。
したがって、原案がどれほど影響しているかも分からないがしかし、本作は非常にコンパクトに纏まった良作であったと思う。
故郷コロラドの田舎町へ任務のため帰郷した、主人公の美人伍長サラ(ミーナ・スヴァーリ)。
任務は演習と聞かされるも、実際にはゾンビ・パンデミックを予見しての封鎖が執り行われていた。
集落では奇妙な風邪が流行し蔓延しているが、お約束通り前半は皆呑気に構えていて、主人公の弟などはそんなことに全く気付かず、病気の母を放ったらかしてガールフレンドとイチャつく。
分かりやすいが雰囲気ある伏線の末、弾けたように死の街へと一変。
痛快な脱出劇が幕開ける。
…と、ストーリーに斬新なところはあまりないように思うけれども、備えるべきゾンビ映画としての要素は、90分にも満たない映像の中にしっかりとテンポ良く盛り込まれていて、いつの間にか画面へとのめり込んでいる自分に気付いた。
リメイクだからなのか、どことなくクラシカルな印象のする風景の撮り方も良い。
かの南方熊楠によると、「美人が強い」という概念は「少年が強い」に通じ、日本人が古くから愛好する概念ということらしいが、ミーナ・スヴァーリの当作におけるボーイッシュな美しさは実に画面映えのするもので、私は胸のすく思いだった。
唯一気になったことがあるとすれば、私は個人的にのろのろゾンビ派であるから、常人より素早かったり、すげー跳んだり、思いっきり道具を使ったりするゾンビにちょっと面食らったくらいか。
…
とまあこんな次第で差し当たり二作、記しておきました。
他にバイオ・ハザードもシリーズ全編を通して観たり、あとタイトル忘れてしまったけれどもなかなか面白い青春ロードムービーチックなゾンビものを観たりで、とにかくゾンビ、ゾンビな新年と相成りました。
書きながらどこかバチ当たりなことをしてしまったような気がしてきましたが、気のせいでしょう。
あと仕事もしてたし、初詣も行ったし。
大丈夫でしょう。ですよね。
良くわかんなくなってきたけど今年も折れずに頑張ります。