偏差値20台だの30台だのと酷い数字をつきつけられた国語だけど、
確かに予習シリーズと演習問題集、ことばの練習帳をやるだけ、
ほとんどやりっぱなし。
試験も受けっぱなしで他科目と違って間違い直しもしていない状況だった。
「これじゃ点数が悪いのも仕方ないな」と思ったけど、
それ以上何をすればいいのかわからない。
間違い直し…と言っても弟彦本人もやり方がわからない。 私たち親も戦力外。
それで「もう問題を先送りしている場合じゃない」と通塾を決めた。
ただし、本当に時間をとるのがきつい状況だったので
片道45分、授業開始の1時間前には家をでなければならない直営校舎ではなく
ドアから30分未満で席につける小規模準拠塾に通うことにした。
小規模準拠塾とはいっても毎年御三家の合格者を1人2人は輩出している塾で
実績もなかなかだったけど、プライドも相当だった。
入塾を相談したら(私を哀れむように見ながら)
「5年生のこの時期からじゃとてもムリ、Sコースの子でもなきゃ受け入れません」と。
内心ムッとしながらも、思いっ切りイノセントな調子で
「あぁ、よかったぁ、ちょうどSコースに上がれたんですぅ、宜しく!」とお願いしたけど
何かかなり否定的な言葉を浴びせられた… 正直感じが悪かった。
塾の授業のカリキュラムがこちらの1週間の予定にピッタリはまる訳じゃないし
一番問題の国語は授業を受けたからと言って即効性のある科目でもない。
だから塾通いが始まっても苦しさは変らなかった。
むしろ家での学習時間が当然減るので、効率は悪くなった。
おまけに蒸し暑い季節で、学校でも体力を消耗する頃だった。
すぐに眠くなる系男子の弟彦は
9時近くなるともう何だか脳内に霧が立ち込めてしまう様子。
それでも何とか頑張った。
算数と社会は16回以降は平均点を超えるようになった。
算数はそれまでは手が回らないこともあった応用問題集もBまでしっかり解いて
間違い直しも全部やるようにした。
社会は、問題演習でできなかったところだけ覚えるような勉強法だったのを
予習シリーズや演習問題集の知識はどんなに細かいことも
全て覚えるように努めた。
学習時間がさらに多く必要になって捻出に苦労したけど、とにかく頑張った。
この時期の1日の学習時間の平均が(塾での授業も含めて)3時間50分…
その前より30分増えたにすぎないけど勉強量はもっと増えたように感じた。
それに移動教室やらなにやらのイベント続きの中で
よくこれだけ時間を確保できたものだと思う。
いっぽう理科は16・17・18回と依然平均点未満。
これは勉強法がどうこうではなくって、
学習単元が弟彦の大嫌いで大の苦手の「植物」 だったためだと思う。
そして国語はいまだ曙光も見えずの状態だった。
やっぱり塾で授業を受ければ成績が上がる なんて甘いものではなかった。
結局4科総合ではSコースに上がって一度も平均点に達しないまま
5年上・7月の組分け試験の日を迎えた。
Sコースで5年上の第12回、13回、14回、そして総合回の15回が
悲惨な成績で経過した。
この時期は運動会や移動教室があって、巻き返しを図ろうにも
スケジュールがきつかった。
休日に習い事関係の公演のチケットを買ってしまってあったり…。
より厳しい競争の環境に、親子とも(いやむしろ親が)覚悟も準備もないまま
飛び込んでしまった感じだった。
この後も山あり谷ありの受験街道だったけど、振り返ってみて
この時期が一番苦しかったのは間違いない。
Cコースで通用するレベルの仕上げだと
Sコースの問題や競争には通用しなかった。
これは、誰でもそうだとは思わないことなのだが、
少なくともうちの弟彦の場合は通用しなかった。
そしてネットでそういう嘆き・悩みの書き込みはよく見る。
うちだけの問題ではないのだろう。
対策はどうなんだろう?
「実力相応の下の組やコースに下げてもらう」という選択肢もよく話題にのぼる。
それで成功している人も実際にいる。
でも、弟彦の場合、猛烈に負けん気は強い方なので
「何が何でも頑張る」道を選んだ。
具体的には 「とにかく練度を上げる」 ことに努めた。
でも、国語については…
もう私たち両親も何をさせればいいのかわからない状態だった。