「ゴールデンカムイ」 好きなマンガです。少女が可愛いです。でもアイヌの知恵と強さで時に軍人をも驚かせます。

 

さて、バリバラ「2.4時間テレビ」でSDGsに関連して、アイヌの人たちを取り上げていました。この番組は、欲求を満たすための手段としての障がい者の取り上げ方を「感動ポルノ」として世に知らしめた番組です。当時の私も「ええ-っ?!」とその考え方を驚きとともに受け入れたのを覚えています。

今回のアイヌの人たちに関する問題について、以前観た映画を思い出さずにはいられませんでした。

 

映画「裸足の1500マイル」(2002年オーストラリア)では、入植してきた英国人による原住民(アボリジナル)の教育政策(西欧人の文化を教える)が描かれています。その政策では、西欧人とアボリジナルの混血の子どもたちは教育施設に強制的に隔離され、教育(西欧社会の習慣になじませる)を施されます。そして、支配的勢力である入植者の役に立つ(メイドなど)人材として育てられるのです。

 

アボリジナルの人々(アボリジニという呼称が日本では使われていますが、本国では差別的な意味合いが濃いということで「アボリジナル ピープル」という言い方が一般的です)の境遇と、アイヌの人々の境遇にとても似たものを感じました。似ていると感じただけではなく、政府の先住民族に対する政策のあまりのそっくりさに恐怖さえ覚えました。人ってこうなのかな?と。

上の映画ではアボリジナルの人々が使っていた言語が禁じられます。同じように日本でもアイヌ言葉や行事も継承しないように教育されました。

それまで育った中で身についた文化が否定されるのって、自分が否定されるに等しいんじゃないですか? それを時の政権は、アイヌに良いことをしているように評価していたんですね。

 

今回の「2.4時間テレビ」はNHKプラスなどで見逃し配信されています。(Tverでは直前に放送されたまとめ番組が観れます)

《紅》