1994年のアメリカ映画。ベン・スティラーの初監督作です。

ウイノナ・ライダー、イーサン・ホーク、ベン・スティラーらの青春ものです。

リレイナ(ライダー)は大学をトロイ(ホーク)らとともに卒業して仕事につきます。同窓の女友達(GAPの店舗で働き始める)とルームシェアしていますが、そこに就職もせず意識高杉系のトロイが転がり込んできます。彼はバンド活動をしていますが、仕事でバタバタする彼女らをシニカルに眺め批評します。リレイナは彼が鼻持ちならないのですが、自分たちの生活と考えや思いをリアルに記録したビデオを完成させたいと、ことあるごとにカメラを持ち出して撮影します。そんな時ひょんなことで知り合ったMTV局の社員マイク(スティラー)と知り合い、ビデオを見せたことから事が動き始め・・・

 

みんな若くて、リレイナのビデオのように粗削りで初々しい。

ストーリーとしては、リレイナがマイクのいるような時代の先端の仕事にあこがれて失望も味わう中で、身近にいるトロイのようなぐうたら男の真実に触れる、という青春物の典型です。映画としてはそうなんですが、役者の熱さがすごい。皮肉屋をクールに演じるイーサン・ホークでさえ、動きの少ない演技に爆発しそうになるものを感じます。

ウイノナ・ライダーは時にはオーバーシュートかと思うほどの激しさと、落ち込んだ時の哀しさを演じ分け、「それあんたの勝手でそうなったんやろ」と言いたくなるのも抑えられるほどのリアリティがあります。

 

そうだったな・・・と遠い目で振り返ってみたくなる映画です。

(「マイ・シャローナ」をガソリンスタンドのコンビニで踊りまくる画面は最高です!)