エミリー・ディキンソンとロバート・フロスト。

この二人の名前を並べると、ある年代のある好みのある人たちにはピンと来るはずです。

その人たちはおじさんの年代なんで、私はしつこく(というかほぼ強制的に)勧められたので、サイモンとガーファンクルを聴いて名前を知りました。あれ聴け、これ聴けと結構な枚数のCDを渡されました。アルバム一枚歌詞全部覚えている人までいて、ちょっと「あ、そうですか(辟易)」状態だったんですけど。

 

私でも知っている名曲「スカボローフェア」が入っているアルバム(パセリ、セージ、ローズマリー&タイム)の中の一曲にこの二人の名前が出てきます。

曲は”夢の中の世界(The Dangring Conversation)”

如何にも深みのあるような話をしていても二人の心は離れている、というような意味の歌詞かと思います。その中で、男女の心がバラバラというのを象徴するように「君は君のエミリー・ディキンソンを読み、僕は自分のロバート・フロストを読む」というように二人の詩人の名前が使われています。

 

それ以来、エミリー・ディキンソンの名前は刷り込まれたのですが、実際には読んだことはありませんでした。それが、先日伝記映画が配信されていることを知りましたので観ました。

 

本人には大変な生涯だったんだな、というのが感想です。何事かを成し遂げた人には障壁になることがあって、それを乗り越えたからエライ!的な描かれ方になるものですね。ところが、彼女の生家は名門で裕福でした。有名になったのは死後に詩集が発行されてからです。

生前の彼女は、家からあまり出たがらない、辛辣なことを言う変わった女性と思われていたようです。かなりの数の詩を残しているのですが存命中に発表したのは、新聞に散発的に数編だったようです。独身だったのですが、最後まで自分とは何者かと悩み続けていたように描かれています。

そして、腎臓関係の病気で死去しました。

彼女の詩についてはまた機会がありましたら…

《紅》