手に取ってみてのレビュー。

J.シェパード, IBR
やさしい美術解剖図―人物デッサンの基礎
表紙にあるようなデッサン画がメイン。(表紙の絵が気に入ったなら買いかも?)
感性においては参考となるものがあるのですが、
解剖図は緻密なものとは言えません。
場合によっては他にも解剖図本が必要になるかもしれません。

視覚デザイン研究所
美術解剖図ノート
解剖図(骨・筋肉)とヌードモデルの写真とを比較参照するのでわかりやすく、
併せて有名絵画を作画例に紹介しています。(モノクロです。)
男性と女性の骨格の違いなど、描く上での要点をわかりやすく解説してあり、
手引書としても初心者にはありがたい一冊だと思います。
生殖器に関しても少々。(付いてる位置と形状程度)
デッサン画も載せてありますがラフなもの(線描)です。
残念ながら写真はカラーは少なく、鮮明!というわけではありません。
モデルさんは東洋(日本)人オンリーで、まさに標準体型、
中肉中背~ぽっちゃりの範囲です。女性は前張り、男性はパンツ着用。
▽番外編?

Bruno Lucchesi, Margit Malmstrom
Modeling the Figure in Clay (Practical Craft Books)
こんな風にデッサンの勉強をするのも楽しいかもしれませんね。
骨格を作り筋肉をつけ、最後に皮膚をかぶせる、という
人形製作の過程を延々撮影したものです。
写真は白黒写真であまり鮮明ではありませんが。
とにかく少しずつ作りこんでいくのを順を追って見ていくので、
「あー、ここの出っ張りはこの筋肉の影響だったんだー」というような
筋肉の重なり具合なんかがわかりやすく、立体構造の理解に役立つ一冊。
撮影のアングルも数種類用意されています。
クレイ作品の味わい深さも楽しめます。