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【番外編】2016年 鳴門市大塚国際美術館

 

 各国の美術館に行かなくても名画が鑑賞できる美術館が日本にあります。その名は大塚国際美術館。神戸淡路鳴門自動車道鳴門北ICの近くです。大塚製薬が創業75周年事業として 1998年に陶板名画の美術館を開館しました。その数1,000点余り。ゆっくり回ると半日はかかります。

 展示されている作品は、グループ会社大塚オーミ陶業が開発した特殊技術によって、世界中の名画を陶器の板に原寸で焼き付けたもの。その陶板は絵の具の盛り上がり具合まで再現されており、触れて確かめることもできます。徳島出身の米津玄師が2018年の第69回NHK紅白歌合戦に中継出演した際の舞台にもなったのでも有名ですね。

 では、展示されている名画を一部紹介します。

 

 先ずは、「最後の審判」。イタリア・ローマにあるバチカン市国のシスティーナ礼拝堂天井に描かれた作品です。これを60歳のミケランジェロが一人で描いたとは驚きです。一方で、礼拝堂の天井や壁の継ぎ目・天井の三次元曲面を陶板で再現した、大塚オーミ陶業の技術にも驚きです。バチカン市国のシスティーナ礼拝堂はいつでも大勢の観光客でごった返ししてるので、こちらでじっくり鑑賞するのもいいのでは。因みにバチカン市国のシスティーナ礼拝堂は撮影禁止だったのでうれしい一枚になりました。

 

 

 次に紹介するのは「最後の晩餐」、ご存じレオナルドダヴィンチの作品です。イタリア・ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂に描かれた壁画です。2006年に訪問した時は人間の吐く二酸化炭素による劣化を防ぐため、一回の入場者を50人/30分程度に制限していました。光の加減でしょうか、教会で見た壁画はこの陶板より若干薄い色彩だった印象です。


 レオナルドダヴィンチの作品を続けます。これは世界で最も人気のある絵画「モナリザ」。説明不要ですね。

 

 

 この作品は「聖アンナと聖母子」。ダヴィンチはこの作品を生涯死ぬまで手元に置き、加筆を続けたといわれてます。モナリザ同様、ルーブル美術館に所蔵されています。

 

 

 この作品は「受胎告知」。ウフィツィ美術館に所蔵されています。大天使ガブリエルがマリアにイエスキリストの受胎を告知しにきたシーンを描写したものです。この作品はダヴィンチの師であるアンドレア・デル・ヴェッキオとの共作と言われています。

 

 

 この絵はスペイン・トレドにあるサント・トメ教会所蔵のエル・グレコの最高傑作「オルガス伯の埋葬」。この絵と、その下のベラスケス作の「ラス・メニーナス」、ルーベンスが描いた祭壇画「キリストの降架」が、ヨーロッパ3大巨大絵と言われています。

 

 

 この絵はスペイン・マドリッドのプラド美術館にあるベラスケス作の「ラス・メニーナス」。ベラスケス自身もこの絵の左端に描かれています。

 

 

 この絵はゴヤによって描かれた「着衣のマハ」、同じくプラド美術館所蔵です。下の「裸のマハ」を依頼された際にカモフラージュのために描いたとされています。

 

 

 

 続いてはボッティチェリの作品。先ずは「ヴィーナスの誕生」。女神ヴィーナスが海より出現するギリシャ神話の一節が描かれており、それまでの古典的なリアリズムとは異なる様式でヴィーナスの美しさを象徴している作品といわれています。

 これは「プリマヴェーラ」。日本ではイタリア語からの訳語「春」「春の春」などと呼ばれています。これら二つの作品はフィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されています。

 

 

 この作品はピカソの「ゲルニカ」。マドリード三大美術館の一つ「ソフィア王妃芸術センター」に展示されています。想像以上に巨大な作品で、下の写真は隣の部屋越しから撮影しました。

 

 

 

 これはクリムトの「接吻」。この絵はクリムト自身と恋人がモデルと言われています。この作品はウィーンのベルヴェデーレ宮殿内の美術館が所蔵、この美術館はクリムト最大のコレクション数(20点程)を誇っています。

 

 

 

 

 

 これはゴッホの自画像。自ら命を絶つ37歳までにこの様な自画像を16点描いています。

 

 

 

 これはフランス革命を主題にドラクロアが描いた「民衆を導く自由の女神」。歴史教科書のフランス革命記述にはこの絵が出ていましたね。ルーブル美術館にあります。自分が思っていた以上に大きな絵でした。

 

 これは、スーラの描いた点描画「グランド・ジャット島の日曜日の午後」。シカゴ美術館に展示されています。

 

 これはブリューゲルの描いた「バベルの塔」。ウィーンの美術史美術館が所蔵しています。ツアーの自由時間に訪問しようとしましたが、休館日ショボーン海外旅行では事前チェックが大切と痛感しました。

 

 これはダリの作品「ゆで豆でやわらかく造る(内戦の予感)」。スペイン出身のダリは1936年のスペイン内戦を感じていたのでしょう。

 

 この作品はシャガールの「イカルスの墜落」。ギリシャ神話をシャガールの解釈で描いています。

 

 これはルノアールの「舟遊びの人々の昼食」。2000ピースのジグソーパズルを持ってますが、難しすぎて未だ完成していません。

 

 これは彫刻が本業のミケランジェロが描いた「聖家族」。ウフィツィ美術館にあります。

 

 その他数多くの有名な作品が展示されています。美術館巡りが好きな方には絶対お勧めな場所です!!!