男体山の二荒神と赤城山(群馬県)の赤城神が、中禅寺湖を取り合って争った伝説に由来するのが「戦場ヶ原」です。ここが戦場になったのは神話のなかでのこと。劣勢の二荒神が鹿島大明神に相談すると奥州の弓矢の名人である猿丸を紹介してくれました。赤城山の化身である大ムカデ軍と二荒神の化身の大蛇軍との戦いの最中、猿丸は二本の角を持つ大ムカデの目を射抜き、二荒神の勝利となったのだといいます。
この戦いの勝負がついたところが「菖蒲ヶ浜」、その祝いの宴を開いて歌い踊ったところが「歌ヶ浜」なのです。そんな戦場ヶ原ハイキングに向かう途中、奥日光の名瀑「竜頭ノ滝」に寄っていくことに。湯ノ湖から流れ出た湯川が、中禅寺湖に注ぐ手前にあり、男体山の噴火でできた階段状の溶岩を流れ落ちる全長約210mの滝です。勝道上人の遺骨はこの滝の近くに分骨されたといわれています。名前の由来は、滝壺近くで水が大きな岩を挟んで2つに分かれるさまが竜の頭に似ていることからや、岩を縫って流れる様子が天に登る竜を思わせるこちなどからです。
滝壺の目の前に「龍頭之茶屋」があり、滝壺へ落ちる水の流れを見ながらひと息つけます。この少し上に駐車場があり、遊歩道に沿って岩肌を滑り落ちる湯川の流れを間近に見られます。
下から滝上まで上がっていくか、国道120号上の竜頭の滝上バス停近くにも駐車場があり、そこに車を停めて下っていくかは自由です。国道に架かる橋の上から見る滝上の水の流れは、遠く中禅寺湖に流れていくのがよくわかります。
いよいよ「戦場ヶ原」ハイキングです。男体山の西麓、標高1400mの高地に広がるわが国有数の大規模な湿原です。2005年11月、奥日光の湿原の一部としてラムサール条約に登録されました。男体山の噴火で湯川がせき止められ、土砂がたまってできた、太郎山、山王帽子山、三岳、大岳などの山々に囲まれた面積約190haの湿原には、ハイキングコースが整備され、赤沼から湯川沿いの穏やかな道を経て、開放的な湿原と木立に囲まれた道が続きます。平坦な木道が整備されていて気軽にハイキングがたのしめます。
赤沼や湯滝に駐車場はありますが、県営赤沼駐車場が無料なのでこちらに停めてバスで出発地点の湯滝入口に向かいます。赤沼をスタート地点にすることもできますが、帰りのバスの心配をすることがないよう、ことらをゴールにしたのです。
湯滝入口バス停から5分ほど少し左手にそれたところがスタート地点の「湯滝」です。
湯ノ湖の南端にあり、滝壺の観瀑台から高さ110mから落ちる水の流れは滝が降りかかってくるような間近に見られ、溶岩流の岩壁を末広がりに流れ落ちるさまは迫力満点です。滝沿いの階段を上がるとm滝の落ち口を見ることができます。
現在湯滝の左手からの入口は修理中でレストハウス左横から赤沼までの4.5kmを目指してゲートをくぐります。
湯川沿いに森林浴を楽しみながら木道を歩いていきます。
10分程で最初のチェックポイント「小滝」です。
さらに30分ほど歩くと、木々の間から少しずつ見えてくるのが、静寂に包まれた湧水の池「泉門池(いずみやどいけ)」に着きます。池の周辺にはテーブルや椅子が整備されていてランチスポットにも最適です。
25分程小田代ヶ原分岐を過ぎて歩くと真新しくなった青木橋を渡ります。ここから眺める湯川の景色も素敵で、橋の袂にはベンチとテーブルもあり休憩できます。橋を渡った先は木々に囲まれた森の中の道です。
しかしなんとここで雨が激しくなってきたのです。雨具に着替えるも、ここから先の戦場ヶ原自然研究路で木道を赤沼まで約50分どしゃ降りの雨の中を歩くことに。おかげでそこかしこにある展望ポイントからは男体山も見えず、これは次回出直しです。
駐車場に戻ると雨も小雨になり、宿泊先である「光徳温泉 日光アストリアホテル」に向かいます。途中湯滝上である湯ノ湖に寄っていきます。
標高1478mにある神秘的な雰囲気が漂う湖。周囲約3kmの湖畔には散策路もありますが、今回は滝上を見るだけに。それにしても硫黄臭が立ち込めています。
ホテルに到着です。
日光湯元温泉からの引き湯であり光徳温泉は含硫黄ーカルシウム・ナトリウム硫酸塩・炭酸水素塩泉で白濁した硫黄の匂いにつつまれる湯です。















