伏見稲荷大社の千本鳥居を抜けてお山めぐりの真骨頂、お塚・社に願い事を! | サラリーマンおやじのさえずり小鳥っぷ(小旅行)

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和銅4年(711)に創建されたと伝わる、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮が、「伏見稲荷大社」です。「山城国風土記」の逸文の記録によると、かつて山城国一帯に居を構えていた渡来系豪族である秦氏の先祖・伊侶巨秦公は稲を多く持つ富裕であったが、稲を舂いて作ったお餅で矢を射る的を作り、矢を射かけたところ、餅は白い鳥に姿を変え、山へと飛び去りました。そして白い鳥が舞い降りた峰に稲がたわわに実り、これは神さまがなされたことだとして、その峰に社を建てたのがはじまりとされている。その場所こそが現在に稲荷山だといわれています。

 

 

その稲荷山をめぐるのが「お山めぐり」です。その前に腹ごしらえということで、お稲荷さんに福をいただいているという「いな福」に入る。今はすずめが激減し店頭で焼いているのは「うずら」。さっぱりしたしょうゆ味だが、少し小骨がたつが、骨ごとばりばり食べるのが通である。

 

 

またかやく入りのいなりずしも油あげがしっとりしていて美味しい。

 

 

大きな朱塗りの楼門は、天正17年(1589)に豊臣秀吉によって、母大政所殿の病悩平癒を祈願して造営されたと言われている。左右に構えるお狐さんは五穀豊穣の神の使いらしく稲穂をくわえ、しっぽには宝珠が載せられている。

 

 

本殿は明応8年(1499)再興の檜皮葺なのである。さていよいよ本殿の裏手から赤い魔界「千本鳥居」に突入なのである。

 

 

外国人の口コミで選ぶ2015年の「外国人に人気の日本全国・観光スポット」ランキング(トリップアドバイザー)で第一位に選ばれ、無限に林立する鳥居が強烈な印象を与えているのであろう。赤い鳥居の連なりに光りが射し込み、まるで明るい海の底にいるかのような魅惑的な赤い世界に誘いこまれるように建ち並ぶ「千本鳥居」は、何と言っても伏見稲荷大社最大の見どころです。

 

 

本殿の東方、千本鳥居をぬけたところが通称“命婦谷”で、一般には「奥の院」の名で知られている「奥社奉拝所」がある。お山を遥拝するところで、稲荷山三ケ峰はちょうどこの社殿の背後に位置しているのである。ここではキツネの顔をかたどった「命婦絵馬」がたくさん奉納されていて、アニメの「いなり、こんこん、恋いろは」の舞台にもなった聖地である。

 

 

さらに稲荷山の山上「お山めぐり」へと朱色の鳥居のトンネルが続きます。奥社奉拝所からが稲荷山への登り口である。高さ233Mの稲荷山には、至る所に歴史の深みを感じさせる厳かなお塚や祠があり、それを巡拝する「お山めぐり」は一周約4Km、2時間程度の参拝ルートで、山坂をのぼったり、下ったり、朱色の世界がさらに続く。稲荷山を背にする伏見稲荷大社には、一万基以上とされる鳥居が山全体を取り囲み、どれほど山奥に分け入っても赤い鳥居の行列である。これは願いごとが「通った」という感謝の意味を込めて奉納したもので、江戸時代から現代まで続いている習慣です。

 

朱の玉垣の向こうに緑の山影を映す池は新池、「谺ケ池(こだまがいけ)」との別称があり、行方知れずになった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがつかめると云う言い伝えがあります。

 

 

池に突き出た石積みに拝所が設けられ、熊鷹大神の御塚が鎮まっている「熊鷹社」。勝負事及び商売繁盛の神様で、一発勝負を賭けるときにお参りする人が多いとかで、いつも蝋燭が灯っていて幻想的です。

 

 

さらに進むと三ツ辻に、その上方のお山めぐりの拠点になる四ツ辻まで「三徳さんの石段」と呼ばれる400段の石段が続きます。途中には幾つかのお塚があり、中でも三つの願い事が成就すると信仰されるようになった「三徳社」が有名です。三徳とは衣食住とのことです。

 

 

見晴らしもよい展望台もあり一息つける四ツ辻は標高165m。ここから時計回りにまわると良いとされています。

 

 

少し湿気の多いところにあるのが「大杉社」。伏見大社では杉は特別な木とされ、神様が大杉に降臨され、悪い病気を追い払ったと伝えられ、木材業者や大工さんや工務店の信仰を集めています。

 

 

次に「眼力社」を詣でます。宝珠を頭に頂く「逆さ狐」(大阪城のしゃちほこを作った今村久兵衛さん作)が出迎えてくれる眼力社さんは「眼の病が良くなる」「先見の明・眼力が授かる」というご利益があると伝わる神さまで、商売人、企業経営者、相場関係者等、全国から多くの方々がお詣りに訪れているとのこと。「逆さ狐」の隣には常吉大神を祀り、電気関係の仕事をしている人に御利益があるとか。

 

 

「御膳谷奉拝所」から先はまっすぐ向かう道と少し遠回りをして「清滝」に向かう道があり、その後は合流します。清滝は北に向かって200mほどの下り坂で到着します。場所がらか少し冷気をかんじます。この裏に東西に通じる山道があり、西の方に川に沿って下れば、北谷を経て東福寺、泉湧寺に通じるといいますが通行止めになっています。

 

 

薬力社」は万病平癒の御利益があるといわれ、「薬力さん」とも言われる薬力大神を祀っています。薬剤師さんや薬局・製薬会社等薬関係の商売繁盛にの御利益があるとされます。

手押しポンプの井戸は御神水として知られ、この水で薬を飲めばよく効き、頭を冷やせばすぐに熱がさがるとのこと。

 

 

その隣には「おせき大神」。その昔歌舞伎役者が喉を守って声が通るようにと、喉の守護を祈願されていました。現在も芸能人を初め喉を使う人々が御参りに来ます。

 

 

さらに上がっていくと「御釼社」がある。御劔社 釼石(長者社神蹟)であるこの神蹟は山上古図に釼石(雷石)と記されている処で、稲荷山の三つの峰と同じように、古くからの神祭りの場であったようです。 謡曲の「小鍛冶」には三条小鍛冶宗近が、第66代一条帝の勅命を賜り、当社山中で稲荷大神の助けを得て、名刀小狐丸を鍛えたと語られています。

 

 

その時の名刀を鍛えるのに用いたのが、ご神体の岩「劔石」だと伝えられています。

 

 

「焼刃の水」と呼ぶ井戸が神蹟の左にあり、その場面とオーバーラップする場所でもあります。

 

 

ここから清少納言が「枕草子」第158段で大変苦しい思いをしたと書いた約200段の階段が続き、いよいよ頂上といわれる一ノ峰、稲荷山の最高峰(標高233メートル)であり、ここを末広大神と崇める信仰がある。ここからは下りでニノ峰(青木大神)、三ノ峰(白菊大神)と回り、四ツ辻に戻ってくることができます。

 

 

帰路は三ツ辻をまっすぐに進むと荒木神社があり、その敷地内に「口入稲荷神社」があります。。”口入れ”とは、仲人のことで、口入稲荷は、恋愛や就職など、あらゆる良縁を結んでくださる神さまである。その神の使いとなるのが写真の「口入人形」なのである。両脇に夫婦(赤い着物と青い着物のキツネ)をまつり、真中に両者の縁を仲立ちする神の使いをおく3体でひとつのお守りである。

 

 

帰りは伏見の鳥せいの焼き鳥で一献だ!