中棚温泉に浸かり、千曲川畔の城下町・小諸の歴史・文化にふれる旅 | サラリーマンおやじのさえずり小鳥っぷ(小旅行)

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サラリーマンおやじの休日ドライブと温泉巡り

今週は夏休み中なのである。しかし今日は妻は仕事で娘は勉強。親父ひとりきりなのである。しかし家でじっとしておれない性分であることから、いそいそと行動計画をたてるのである。長野に帰ってきているからには温泉である。それも休日は混んでいてなかなか情緒を感じれない温泉宿ということで中棚温泉 中棚荘」をターゲットにした。メインが決まれば後はオードブル、前菜(同じでは?)デザートとメニューを決めていけばよいのである。


長野から国道18号を東に走り小諸を目指す。高速代はかからないのできっと妻は仕事をしながら嬉し涙・涙・涙であろう。「間違いない」と長井秀和である。

小諸は北に浅間山を仰ぎ、中心部を千曲川が豊かに流れる、詩情ある風景が広がる町である。また千曲川沿いの河岸段丘に築かれた城下町は碓氷峠の難関を控え関東への出入り口にあたり、三街道(中山道・北国街道・甲州街道)が交差することから交通の要所でもあるのである。
風光明媚な景色は文豪 島崎藤村をはじめ、多くの文人に愛され、小諸義塾という新しい文化を花開かせた。また隠れた名湯が多く、古来よりその美しい景色とともに豊かな湯が人々を癒してきた。藤村ゆかりの温泉宿をたどりながら、小諸に秘められたストーリー紐解く歴史の街歩きに出かけたのである。
 
北国街道は五街道(東海道・中山道・甲州街道・奥州街道・日光街道)の一つである中山道の追分から善光寺、新井、越後高田などを経て直江津で北陸道を結ぶ街道で「北国往還」とも呼ばれている街道である。北国街道は太平洋側と日本海側を結ぶ重要な街道で様々な呼び方が残っていて、善光寺へ続く道でもあることから「善光寺道」とも呼ばれていたのである。
 
善光寺で思いつくのが観音様が牛に化身し、強欲な婆を善光寺まで連れて行き改悛させたという「牛に引かれて善光寺詣り」の伝説発祥の地「布引観音」を訪れることに。浅間山を望む絶景の地に立つ天平20年(748)創建の名刹で「布引観音」と呼び親しまれる釈尊寺は聖武天皇の勅願により行基が開山したのが始まりと伝えられている。
布引山の断崖絶壁にかかる朱塗りの入母屋破風造りの観音堂は驚きである。20M余りの強靭な8本の朱塗りの長柱に外陣を支えられ、集塊岩の断崖に身を寄せるようにして立つ。鳥取県の三徳山三佛寺投入堂ほどではないが近いのではないか?


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駐車場からこの観音堂までは、苔むした岩や沢を眺めながら20分ほどの険しい参道を登る。
途中には岩場のような場所や急な登り坂もあるので軽いトレッキング感覚である。しかし途中に書いてある「信州の耶馬渓」は言い過ぎではないかと思う。牛の姿が岩肌に現れ出ていることから名が付いた牛石は「牛にひかれて善光寺参り」の名に相応しい。千曲川のほとりから10分ほどで見えてくる老樹の中の仁王門を通り、岩壁を堀削した通路を抜けるとようやく観音堂にたどり着く。祀られているのは伝説の観音様。岩をくりぬいた中にある観音堂の厨子でらう宮殿の軒下のかえる股と呼ばれる装飾など随所に鎌倉時代の建築が垣間見られる。天台宗の名刹で国の重要文化財であり、険しく切り立った岩壁が厳しい美しさを感じさせるのである。


次に小諸の城下町を目指す。小諸と言えば「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ・・・」と島崎藤村に詠まれた「小諸城址」である。別名「酔月城」とも呼ばれ 城下町よりも低い、全国的にも珍しい「穴城」となっている。徳川16代家達公の筆による「懐古園」の大額がかかげられた三の門に代表される城址公園として春には全国桜百選にも選ばれた桜の名所である。(昔の馬場のあたりが見事である)自然石をそのまま積み上げた野面積みの石垣が、そびえ立つ寄棟造り瓦葺きの門にさらなる迫力を与えているのである。


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さてそろそろお腹も減ってきたことであり今日のお目当てである中棚荘に向かうことに。

ここには「はりこし亭」という伊東深水(朝丘雪路の父)がこよなく愛した、藍染め業を営んでいた築140年の古民家を移築した食事処があり、名前の由来は南佐久地方の郷土料理「はりこしまんじゅう」からきているのである。

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「君はまだハリコシなぞという物を食ったことがあるまい」という一節が藤村の「千曲川スケッチ」に登場していぞ。ここではやはり蕎麦である。
小諸には「草笛」という老舗の蕎麦屋もあるにはあるが個人的にあまり好きではないので・・・

さてお腹も膨れとなりの「中棚荘」に向かう。


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はりこし亭で食事をすると入浴の割引き券がもらえるのがうれしい。「千曲川旅情の詩」の一節にある、千曲川いざよう波の岸近き宿にのぼりて濁り酒濁れる飲みて・・・の岸近き宿は中棚荘を詠ったものである。少し渡り廊下を歩いていくと展望風呂にたどり着く。中に入ると脱衣場と浴槽が一体となった浴室でその奥が露天風呂になっているので内風呂でも解放感がある。10月から4月は浴槽にりんごが浮き、初恋りんご風呂になるとのことでまた来てみたいものである。

泉質は弱アルカリ性低張性温泉で通称美人の湯と言われるもので飲泉も可であるのは嬉しい

露天風呂には源泉の打たせ湯があり内湯より少しぬるめで長湯が楽しめる。神経痛、慢性疲労、美肌、ストレス、冷え性に効果があるようであるが、とにかく気持ちがよいお風呂であった。


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帰りはやはり家族へのおみやげは必要であり、会社の先輩にもこれまた用意していかなければならず頭は高速回転でフル稼働し二品、二か所を選択。そして帰り路は「浅間サンライン」という、誰がつけたか♪、誰がよんだか♪銭形平次ではないが明るい名前である。国道や上信越自動車道よりさらに高い場所で上田市から軽井沢町までを結んでおり、千曲川やさらに向こうに蓼科、美ヶ原、八ヶ岳の峰々を見晴かす、気持ちのよい道路で、ほんの少し畑中にハンドルを切ると素敵なお店がたくさんあるのである。

ということで一軒目は日本で初めて農家自家製の生チーズを作った先駆けのチーズ工房「アトリエ・ド・フロマージュ」に向かう。


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湯の丸高原の自然豊かな山麓で飼育されたブラウン・スイス牛、ジャージー牛から搾ったばかりの牛乳を使い、本場フランス仕込みのチーズを作っており、まずここで家族向けにチーズケーキを購入した。ベストは「マスカルポーネ・チーズシュー」がお薦めであるが残念ながら今回は売り切れである。


次は先輩用に地ビールを買いに「アグリビレッジとうぶ」に行く。ここで作っている地ビール「OH!LA!HO!ビール」は個人的に地ビールでは一番と考えている。 国際ビール大賞では何度も金賞を受賞しているのである。ちなみに「OH!LA!HO!」とは「おらほ」、つまり{私のほう」を意味する方言からのネーミングである。 さあ荷物も満載でLets Go Homeである。