3月中旬…もう少し暖かければとこんなに思った日はなかった、くらい、冬のような寒さだった昨日。

 

 

母校でのこどもたち対象のコンサート、土曜日の午後、50人ほどのお客さまにお越しいただいて、無事に終了することができました。

 

 

本当に寒くて寒くて、直前まで、カーディガン着て弾くか迷っていました。

でも…カーディガン一枚でもどうせ暖かくは感じないだろう、…えぇい、脱いでやってみよう!と思い切った結果、やっぱりずっとずっと寒くて指は凍えたままで、いつもなら難なく弾けるパッセージががたついてしまう。

 

弾いて、お話して、の繰り返しが、また身体を冷やして…だったけれど、そんな寒さより大切にしたいものがたくさんあったから、最後までやりきれました!

 

 

 

↓きらきら星変奏曲について説明しています。腕が太いのには注目しないで。

 

トークのトの字にも恐怖を感じていた私が、結構途中から慣れてきて、笑いもとれた気もして、奇跡的に楽しさまで感じ始めたことにある意味自分に成長を感じました(笑)

 

いやいや、本当はね、全セリフをWordに書き留めようと、途中までは夜な夜な書いたりしてたのですよ。

でも疲れて途中で止めました(笑)すべてそのまま読みながら話すわけにはいきませんし、そうならないことは分かっていましたから。それにそんなことより、ピアノ練習しなきゃっって(笑)

 

 

メモ程度にしたもので結果的にはちょうど良かったのですが、メモ以外のことをついつい話してしまったり、話しそびれたり。

終わってみると、あぁこれも伝えたかった、ということがまだまだたくさんあります。

それはまたいつか次の機会に。

 

↓黒鍵・白鍵の幅当てクイズを開催中

皆さん本当に集中して聴いてくれて、変奏曲の数も数えてくれて手を挙げてくれたり、

 

 

↓1箇所だけ白鍵を弾くところでチーンと鳴らしてねチャレンジ

小6男子二人組が、まばたきせずに「その瞬間」を当ててくれたり(お見事!)、

このあと、さらに姿勢を低くしてその瞬間を狙っていた男の子たちに、皆さん笑顔。会場も沸きました。

 

 

13度つかめる手対決(ラフマニノフとリスト)では、手の大きさを一目で分かるようにこんなので説明したり、

 

じゃぁステージにみんなおいで〜^^と呼んだら、一斉にあがってきてくれて、

ピアノの音を近くで感じ、ピアノの揺れを目で見て思わず楽器を押さえる子、もぐりこんで反響板の下で聴いてみる子、最先端の方から見てみる子…

 

みんな思い思いに、それはそれは自由に聴いてくれました。音楽って、本来こうでなくちゃ。

 

 

最後の英雄ポロネーズは、卒業する6年生に。新しいスタート、待ちうけている素敵な未来に、応援の気持ちで演奏しました。

お花、ありがとうございました!

 

アンコールはYOASOBIの「アイドル」と、トルコ行進曲のファジル・サイ編曲バージョン。

この2曲もみんなノリノリで聴いてくれて…アイドル口ずさんでくれている!って、弾きながら心が踊りました!

 

 

 

そして、

最後の最後に、連弾パートナーの遊馬さんを引っ張り出して(カメラマンとして来てくださっていたのです)アクロバティックな剣の舞を。

主催者にも明かしてなかったこのサプライズ(笑)

1台でも二人で弾くとこれだけの迫力になるよ、もっともっと楽しくなるよということが伝わったかな。

 

1時間30分、すべてを弾き終えて、これで演奏会はおしまいですとなった時に、後ろで聴いていた女の子たちが、

 

 

 

 

「あ〜〜〜、楽しかった〜〜〜〜!」と口々に言ってくれていて、

 

 

私はその瞬間、

「演奏できて良かった。聴いてもらえて良かった。」と心から思いました。

もっと気の利いた言葉を探したのですが、見つからない。

単純に、そう思いました。

 

 

この企画を持ってきてくださった青健連の方の、「未来のあるこどもたちに、生の音楽を聴いてもらいたい!」という熱い思いに私が100%演奏とお話でお応えできるのか、引き受けた当初は不安もありました。

でも、練習を重ねていくうちに、こどもたちに伝えたいことが見えてきて、それがたとえうまく言葉で伝えられないとしても、「言葉を超える音楽」があるじゃないかと。まさにその体験をした日でした。

 

演奏に関しては反省点がたくさんあります。けれども、このステージは私だけではなく、

青健連の皆さまの思い、

 

それと、なによりも、こどもたちの力、まっすぐな心が造り上げたものであった、と感じています。

 

 

貴重なおやすみの日にこどもたちを連れてきてくださった保護者の皆さま、

一緒に音楽を楽しんでくれたこどもたち、

本当にありがとうございました!

 

 

今日のことは私の音楽人生のアルバムの1ページ…どころか数ページにわたり、しっかりと記録されました。

いつかまた、皆さんと音楽で繋がれる日を楽しみにしています!