友人ピアニストの発表会に飛び入り参加することになった我が子ですが、親子連弾にも挑戦します。




わたしとではなく、
お父さんと。



急に決まったことなので、新たに連弾曲を練習する時間もなく、
急遽、前にやった曲を両手奏(ユニゾン)で弾かせてprimoとし、
secondoのお父さんにジャズ風なテイストで味付けてもらうことにしました。


その曲は、



「かわいいアウグスティン」。
どなたでも知っている曲で、子供のピアノ教則本に載っている確率も高いです。


なぜこの曲を選んだか。
それは有名な曲でもあり、曲がオーストリア民謡でドイツ語なので、お父さんも知っていた(そらで歌詞つけて歌える)…という経緯が。お父さんが知ってる曲なら、比較的すぐ仕上げられる!というわけでした。


↓ドイツ語でも童謡として広く親しまれているようです。



「これなら僕も知ってるいる曲だし、ジャズ風にアレンジすることもなんとかできそうだから」と。

…週末は防音室に籠もり、平日は仕事の後に、かなり頑張って練習しているお父さん。
なんせ中間部分は自分の短いソロ付(笑)




↓こんな感じになりそうです(一部。しかしまだ試作品。本番は1台4手で演奏。)





この「かわいいアウグスティン」。
曲調はハッピーで元気な感じなので、これまで単純に、かわいらしいアウグスティン坊やの描写なんだろうなぁと漠然と思っていました。

ところが、娘と連弾することになったお父さんが「いやいや、これは全く正反対!」と驚きの発言をするので、これは良い機会だと調べた所、




本当に…なんとも悲しい内容!


17世紀に猛威をふるったペストによりたくさんの犠牲者を出したウィーンを嘆く内容のようなのです。

大体はこんな内容です↓

ああ、かわいいアウグスティン、みんな無くなってしまった。
お金も、恋人も、上着も、杖も、みんな無くなってしまった。
毎日がお祭り騒ぎだったが、今はペストが大流行、残っているのは長い葬式の列だけ。
ああ、かわいいアウグスティン、墓に眠れ。

こちらからお借りしました。)


勉強になりました!





私の知っている曲調からは想像の出来ないテキストがついているこの曲。
「パパとの親子連弾:かわいいアウグスティン」〜完成バージョン〜は、少し憂いのあるイントロから始まり、バラード調。
こんな「かわいいアウグスティン」も、お客さんに楽しんでもらえたらいいなぁと思っている私です。 


完成バージョン、いつかここでも披露できたらと思っています。