3月からピアノを始めた年中さんの男の子、Aくん。

 

幼稚園の先生が弾くピアノに憧れて、自分もピアノを弾きたい!というのが始めたきっかけ。

お家でもママの弾くピアノを真似して自己流の伴奏をつけたりして遊んでいるとか。

音楽大好きな男の子なのです。

 

なによりも素直で、時に30分以上にもなるレッスンでも静かに座っていて、

こちらのお話も本当によく聞けるAくんですが、

 

とっても恥ずかしがりやさんで、今のところ私はまだ彼から話しかけてもらえてなくて、お話する声もきかせてもらっていません。

 

 

時々、歌いながら弾くときに「…レー ドー…(!)」と声がもれて

「!」ハッとしてまたお口を閉じてしまうのですが、

そんな彼の貴重な声を聴くたびに、わたしは心が温かくなり、嬉しくなってニコニコしてしまうのです^^

 

 

そんな恥ずかしがりやさんのAくんに、「人前で曲を発表する」機会を作ってあげようと思ったのが、教本の中で順番に出てくる「たんぼのなかの一軒家」「いねかり」「あきのゆうぐれ」。

3曲つなげると田舎の情景のようなひとつのお話になると思い、「Aくん、今度このお部屋で発表してみない?」と提案したのでした。

 

 

ママとおばあちゃん、それから私の家族も急遽お部屋に呼んで総勢6人のお客さま。

お辞儀の前に少しお話をする私の手をギューーッと握ってくるAくんの手を感じながら、

「緊張してるんだな」「がんばれ」という気持ちでいっぱいになり、

 

…そしていざ演奏!

 

 

見事3曲+追加の1曲を弾ききって、たくさんの拍手とみんなの笑顔、「Aくん、じょうずになった!」「がんばったね!」の言葉の数々。

がんばり賞として花束の代わりにあげたプチプレゼントを抱きしめながら、満ち足りた表情のAくんでした。

 

 

おうちに帰ってからのママからの言葉ー「今朝あんなに緊張してたのに、終わってみれば、次はいつやるの?^^と、やる気満々。先生が弾いてくださった”トルコ行進曲”の動画(Aくんの好きな曲だそうです)を何度も何度も観てます」と。

 

 

人に聴いてもらうことを通して、目的をもった練習ができる、苦労や緊張を乗り越えて最後までやり通せたという達成感、自身の演奏で人と気持ちを分かち合えたという感覚、自信、反省、今度は○○したいという次の目標の建設・・・

 

 

・・・本当にたくさんの心の経験ができるのが「人前で演奏する」ということ。

 

結果も大事だけど、その過程はもっと大事!

 

 

 

もちろん響きの良い大きなホール、サロンでの発表会で弾けるに越したことはない。

だけども、こんな小さな空間でも、そこに聴いてくれる人がいるならば、演奏する側にとっては得るものがたくさんあって、達成感・幸せな気持ちというものは決して空間の大きさによって大小量れるものではないのだな、

 

と改めて思った瞬間でした。

 

 

 

また教室でのミニ発表会開こう!

 

 

 

 

 

今日は、5月にピアノを始めたばかりの1年生男の子の初めてのミニ発表会です^^

いつも送り迎えをしたくださっているママだけでなく、今日はパパも来てくださるそうです。

お家では卓上キーボードで練習しているBくん。

ずいぶんとしっかりした音で、きちんと弾けるようになってきたBくんのピアノ。

パパはきっと驚くね。

 

 

わたしもまた幸せな体験ができそうです。

そわそわ…