どうもここ数年、

 

 

手を汚さず、体を動かさず、そして頭を使わず、いかに楽をし、いかに動かず、

物事を済ませようという世の中になってきていることを実感せざるをえません。

 

なんでもボタン一つ。

遠隔操作。

タイマーセット。

人間らしさ、個性、ぬくもりを感じることの方が難しいような・・・・・

 

便利になりすぎた生活に若干危機感を覚える毎日です。

 

 

ゲームも楽しいけども、やっぱり子供にはお外でたくさん遊んで欲しいな。

 

 

 

芝生のチクチクした感触に奇声をあげ、

 

桜並木に吹き渡る秋風、秋のお花の色や香り、

 

子供の目線の先には、大人が忘れていたものがあったりする。

 

 

 

砂の感触にワクワクしながら遊ぶ子供たちを見守りながら、

 

 

あんなに遠くにあるのに、圧倒的な存在感のギンモクセイの香りに吸い寄せられ、包まれていました。

 

まるで曇り空から生まれでてきたかのようなお花の色。

『キンモクセイとは葉っぱの形と違うね』という、一緒にいた娘のお友達のママの言葉にハッとさせられました。

その時は忘れていたけれど、そういえば小学生の時、帰り道にギンモクセイが咲くお宅があって、いつも近寄っては葉っぱを触ってみてたんだった、チクチクしてた、となぜかとても鮮明に思い出したのでした。

 

 

 

ママとの練習では『1回しか弾かない!』とプンプン怒る娘が、私がキッチンにいる間に、同じくピアノの弾けるお友だちの前でお気に入りの曲を披露していたということを、あとから知りました。ピアノを好き、という気持ちをお友だちと共有できた時間だったかな。

 

(レッスン室です↑)

 

 

むせるような煙の匂いとシューシュー光を飛ばす季節はずれの花火を見ながら、

 

 

この子たちにとっては、ひとつひとつが感性・五感を磨く大切な体験であり、発見であるんだろうなぁとしみじみ思った一日でした。