イメージ 1
今現在自分のメインシステムはこのクリーン電源を通して給電されています。
事のはじまりは
レコードはともかくCDの音がどうも粉ぽく
聴いていてイライラする感じがどうしてもしてしまう事の対策で
オーディオテクニカ製のノイズフィルター付きタップを
使ってみたところ、想像以上に効果があり
だったらクリーン電源にしたら?
と思っていたところにセールで安く並んでいたので迷わず買ったのが始まりです。

このクリーン電源は
交流電源を一度直流に変換し、
再度交流に変換する事でノイズ除去を行っており
造り自体はパワーアンプそのものと言っていいと思います。

その出力はホット側にプラス電圧
コールド側にマイナス電圧を送る
バランス出力タイプとなっているので
検電ドライバーを刺しても点灯することはなく、

またそのシステム上ある程度の範囲であれば
電圧と周波数は自由に変更させることが可能です。
例えば
50Hz帯の住宅密集地に住んでいて電圧がテスターで計測すると
常に100Vを下回るような環境でも
105V60Hzで安定出力が可能だったりするわけです。

この生成した電力は500Wまで出力できるので
型番がP-500となっていて、その上に1000Wまで対応した
P-1000という本当パワーアンプばりのサイズのクリーン電源も用意されていました。

このクリーン電源に入力された電源はトランスに入る前に
イメージ 2
このバランと言われるコイルを通過してからトランスに入るわけですが
このバラン自体もノイズフィルターで
出力コンセントが6口有るうちの2口はこの
バランを通過したものを給電し
残りの4口は再生成された電力が給電されるわけです。
バランだけを通過した電力に関しては通常のコンセント等と同じ1500Wまでの出力を保障しているので
トータル1500W対応電源フィルター付き500Wクリーン電源と言うなんともややこしい存在ではあります。
現在はプリメインアンプをバラン直出しコンセントに刺し、
余ったもう1口にタップを刺してそこからFMチューナーと
レコードプレーヤーに給電し、
残りの4口にCDP2台とDAC、フォノイコライザーアンプを繋いであります。

一般的にクリーン電源を通すと音は綺麗になるけど
音は痩せると言われたりしますが
自分が使っている限りの印象ではそのような音が痩せる感じは受けていません。
かなり使い勝手も良くいいことだらけのクリーン電源ですが
ただ一点不満点をあげるとすれば
クリーン電源をコンセントに刺しただけで
どこにも出力しなくても筐体が異常に熱くなってしまう事が
挙げられると思います。
イメージ 3
これはこの写真に写っている
ヒートシンクがついた4個のトランジスターが、通電させて
電源は入れていない状態でも素手で触るとヤケドしそうな程熱くなるためで
その対策で全ての電解コンデンサーの耐熱温度は105℃になっています。
これはおそらく勘で確実な話ではないのですが
コンセントに繋いで通電状態になった時点で交流から直流にする回路までは常時通電されていて
電源を入れると直流から再度交流にする回路が動き出すようになっているみたいです。

異常に熱い天板は精神衛生上よろしくないので
天板を加工しやすいアクリルに変更し
パソコン用の12cmファンを取り付けて
クリーン電源とは別な場所から電源をとり
24時間365回し放しにしました。
イメージ 4
ファン自体は800RPMの極低速タイプでほとんど音はせず
また風量も微々たるものなので
逆にこの4個のトランジスターをオーバークールさせる事はなく
他に熱気が回らないようにする事は出来ているようです。
この改悪で気のせいか多少音が軽くなるというか
厚みが減った気はしますが
出来ることなら一生物で付き合っていきたいと思っているので
音より冷却の回路保護を優先しています。

最後に
クリーン電源は100Vをつくるだけの場所なのですが
これが不思議な事に置場や電源ケーブルで音がコロコロ変わってしまいます。
その関係でインシュレーターと電源ケーブルは気を使った方が良いと思います。
イメージ 5