祝 日韓合意 | トリオアセットマネジメントの株式投資 ブログ

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上がる期待値の高い「個別株」や株式投資について言及します。マーケットの魔術師、奥村尚が担当します


同種、同類同士をホモジニアス(homogeneous)という。同じ類なのだから、気があうだろうと勘違いすることが多い。しかし、それは違う、全く同じであるはずがないのだから、どこか違う。その少しの違いが、むしろ余計に歪となり、一度憎しみ合うと収集がつかなくなる。

ギリシアとトルコ、イギリスとスコットランド、関東と関西、千葉と埼玉、親友、夫婦、親子に兄弟。その近さが近くなればなるほど、それが当てはまる。

 日本も韓国も極東の同類だ。歴史的な間柄もいろいろある。今までノドにささっていたトゲともいうべき問題があり、なかなか、双方の意地や歴史観も手伝って、歩み寄る雰囲気が生まれなかった。

今回の安倍首相の絶妙なタイミングと駆け引きは、軍師官兵衛 なみであった。韓国側は、経済的なビハインドが目立ってきたのだが、それを、世界の立ち位置とともにずっと観察し、ここぞというタイミングを水面下でリサーチする。韓国側から、いろいろなシグナルも陰に陽に発信されてきた。今しかない、絶妙で完璧なタイミングで一気にチャンスをとらえた。

経済的には、仲が悪い事で、何か良い事なんて起こらない。貿易や交流を発展させることこそが、双方にメリットがあり、ひいては世界経済にも寄与する。ウォールストリートジャーナルも、ブレイクスルーというタイトルで30日版の社説で期待した。ニューヨークタイムス(こちらは私は読んでいないが)も類似の社説を出している。

 いろいろな批判もあろうが、どうせ、何をやっても、なにをやらなくても、マスコミは批判する。ブレインレスなのだ。ロビイストからも国内でいろいろ叩かれるだろうが、リーダーはかくあるべし、という事例として日韓双方が自国で対応してほしい。

金持ち喧嘩せず。喧嘩すると双方失うことばかりだ。

日韓両国の合意を,歓迎したい。


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