研究対象 : 恋。06 | 自分サイエンス研究所

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静けさを、冷めたと呼ぶ。


連絡が来るだけで、嬉しかった。

会えるだけで、特別だった。

触れられるだけで、心臓が跳ねた。


けれど、刺激は日常になる。


ドキドキしなくなった。

考える時間が減った。

一緒にいることが、当たり前になった。


その変化を人間は、


「冷めた」

「もう恋ではない」


と解釈することがある。


沸騰したお湯は、派手に湯気を上げる。

けれど火を止めれば、温度は下がる。


弱い火で静かに温め続ける関係は、

沸騰していないからといって、

冷たいわけではない。


特に、


追いかけること。

疑うこと。

失うことを恐れること。


そんな恋に慣れていると、

追いかけなくていい関係を退屈に感じる。


疑わなくていい相手に、物足りなさを感じる。

安心を「恋ではない」と誤読する。


もちろん、本当に気持ちが離れることもある。

静かな関係が、すべて愛とは限らない。


だから見るのは、刺激の量ではない。


尊重は残っているか。

言葉を交わせるか。

小さな変化に気づけるか。

その人の前で、私は私でいられるか。


刺激の大きさと、

関係の深さは同じではない。


安心は、心を動かさないのではない。


心を守るために、

動き続けなくていいということかもしれない。


愛の量を、

心拍の音量だけで測らない。


恋は盲目。


だから、静かになったときこそ、

二人の間に何が残っているのかを観察する。


JIBUN SCIENCE LAB.


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