身体は覚えている。
熱さ。
怖さ。
安心。
匂い。
声。
距離。
触れられ方。
頭では忘れたつもりでも、
身体は似たものに反応する。
でも、
身体が反応したからといって、
その理由まで分かったことにはならない。
怖くなった。
それは、
今の相手が危険だからなのか。
過去の誰かに似ていたからなのか。
いつか身につけた防御が、
いまも働いているのか。
安心した。
それは、
本当に安全だからなのか。
知っている関係に似ていたからなのか。
慣れ親しんだ傷を、
安心と間違えているのか。
身体は覚えている。
でも、
何を覚えているかは検証が必要だ。
愛なのか。
傷なのか。
安心なのか。
恐怖なのか。
身体は証人。
ただし、
その証言をどう読むかは人間の仕事。
反応を責めない。
鵜呑みにしない。
都合のいい物語にも変えない。
身体反応は、答えではない。
調べる場所を知らせる印。
SEASON II
研究対象:身体反応。07
身体の反応は、答えではない。
調べる場所を知らせる印だ。
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