✨わらこ精霊 秋だより編 〜静かな声に映る海〜
凛崎ここな(根室・ねむろ) りんざき ここな 中2
🎵 31. 『雲のむこうの絵の具箱』
色は、心の奥にある想いを映し出す。
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🌅 朝の登校風景
根室の朝は霧が少し残っていて、街全体が白くかすんでいた。
「今日、海ぜんぜん見えないね」
隣を歩く友達がそう言って、私は静かにうなずいた。
「……でも、霧の向こうにも海はあるよ」
そう答えると、「さすがここな、落ち着いてる〜」と笑われる。
照れくさくて少し頬が赤くなったけど、胸の中は穏やかだった。
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📖 午前の授業
社会の授業で北海道の地図が黒板に広がる。
「ここが根室半島」と先生が指し示した瞬間、
後ろの席から「ここな、地元だ!」と小声が飛んでくる。
「……うん、そうだよ」
淡々と答えたら「もっと自慢していいのに〜」と笑われた。
私にとっては当たり前の景色でも、仲間にとっては特別に映るんだと思ったら、少しだけ誇らしい気持ちになった。
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🍴 給食の時間
今日の献立は焼きそば🍜、牛乳🥛、そしてフルーツポンチ。
ソースの香ばしい匂いが教室いっぱいに広がって、机に座っただけでお腹が鳴りそうになる。
「ここな、焼きそば好き?」
隣の子に聞かれて、私は小さくうなずいた。
「……うん。麺の香りが落ち着く」
そう答えると、「やっぱり真面目〜!」と笑い声が返ってきた。
麺を口に運ぶと、ソースの甘さと野菜のシャキッとした食感が広がって、自然と表情がゆるむ。
「ここな、今ちょっと嬉しそうだったよ」
そう言われて、恥ずかしくて視線を落としたけど、胸の奥はじんわり温かかった。
ちょっと脱線しましたがフルーツポンチに
こんな苦戦すると思わなかった
オマケ話です
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🔬 午後の授業
理科で「光の屈折」の実験。
水にストローを入れると曲がって見えるのを見て、
「……本当に曲がってるみたい」
小声でつぶやいたら、隣の子が「ここなの声、落ち着きすぎて解説番組みたい!」と笑った。
私は恥ずかしくなって視線を逸らしたけれど、
そのやりとりで実験がちょっと楽しくなった。
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🎤 放課後のレッスン
今日の練習はハーモニー合わせ。
仲間の声と自分の声が重なった瞬間、霧の向こうに海が広がるような感覚になった。
「ここなの声、静かで支えになる」
そう言われて「……ありがとう」と返す。
声は大きくなくても、確かに届くんだと実感した。
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🌆 夕暮れ
放課後の根室の空は、霧が晴れて夕陽が顔を出していた🌇。
オレンジ色に染まる海を見ながら、
「やっぱり海はちゃんとここにあるね」
そうつぶやいたら、友達が「最初からそう言ってたもんね」と笑顔で返してくれた。
心の奥にあった静かな想いが、少しだけ外に出せた気がした。
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✨——霧に包まれた街も、夕陽に照らされた海も。
その全部が、わたしの声と歌に変わっていく。
明日もまた、根室の海と静かな気持ちを声にのせて届けたい。
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