✨️わらこ精霊 夏だより
7日目(7月5日(土))音無みなと(稚内)
タイトル:「枝幸かにまつり前夜祭で、無言の心のつながり」🦀🌙
北オホーツクの小さな港町・枝幸(えさし)。
ここは「毛ガニの町」と呼ばれるほど、北海道の中でもとりわけ豊かな海の恵みに恵まれた場所です。
その港町に、短い夏の訪れを告げる「オホーツク枝幸うまいもん祭り」(旧・枝幸かにまつり)が今年もやってきました。
2025年7月5日(土)、夕暮れの潮風が心地よいこの日、みなとはひとり静かにウスタイベ千畳岩へと向かいます。
潮風に揺れるテントの灯り
会場のウスタイベ千畳岩は、まるで大地がそのままステージになったような場所。
足元に広がる無数の岩畳は、遠い昔からこの町を見守ってきた証です。
そこに立ち並ぶ屋台からは、炭火でじゅうじゅうと焼けるほたてやカニの香ばしい匂いが漂い、
時折吹き抜ける潮風にのって、お祭りのにぎわいがみなとのもとへ届きます。
「…人が、いっぱい」
みなとは少し立ち止まり、遠くからその光景を見つめました。
グルメテントには「かに」「ほたて」と書かれた大きな赤と青の旗が風に揺れ、
子どもたちの笑い声、大人たちの楽しげな話し声、
そして屋台のスタッフが「いらっしゃい!」と声を張る元気な声が重なり合います。
けれど、みなとがそこにいることを、誰も不思議がる人はいません。
「ここでは、誰もが笑顔になれる」
そんな優しさが、町全体に流れていました。
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地元の味と無言の交流
「これ、食べてみる?」
突然、みなとの前に小さな手が伸びてきました。
手には、焼きたてのほたてが乗った小皿。
顔を上げると、まだ幼い男の子がはにかんだ笑顔でこちらを見ています。
母親らしき人が「このお姉さんにも、って言ったでしょ」と優しく背中を押していました。
みなとは少し戸惑いながらも、小さくうなずき、その手からほたてを受け取ります。
「ありがとう」
小さく微笑むと、男の子は照れくさそうに走り去っていきました。
ほたてを口に運ぶと、炭火で焼かれた香ばしさと潮の甘みが口いっぱいに広がります。
外はこんがり、中はジューシー。
言葉では言い表せない温かさが、ゆっくりと胸に満ちていきました。
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夜空を彩る花火と潮騒
時間はやがて19:45。
一発目の花火が夜空に大きく咲きました。
港の空に描かれた光の花が、千畳岩と海面を染め上げ、
その反射がゆらゆらと波に揺れる様子は、まるでこの町全体が光に包まれているかのよう。
「きれい…」
思わず口をついたその言葉は、潮風にさらわれて夜空へと昇っていきました。
周りでは家族連れや友人同士、観光客が一斉に空を見上げています。
誰もが笑顔で、誰もがこの瞬間を共有していました。
みなとは少し離れた所から、静かに潮風を感じながら花火を見上げます。
音もなく、ただ心がやわらかくなるのを感じました。
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枝幸かにまつりの魅力
この「オホーツク枝幸うまいもん祭り」は、
1968年から始まった伝統の「枝幸かにまつり」が前身。
2024年から名称が変わったものの、毛ガニの直売や早食い競争、屋台グルメ、歌謡ショー、YOSAKOI演舞、打ち上げ花火と、昔ながらの魅力はそのままです。
町外の人にも優しく開かれているのが特徴で、
無料駐車場やシャトルバスも整備され、観光客でも安心して楽しめます。
この日だけは、地元の人も観光客も垣根を越えて一つになれる。
そんなお祭りです。
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みなとの想い
「言葉がなくても、心は通じる」
炭火の香り、子どもの笑顔、潮騒、そして花火の光。
どれもが、みなとの胸の奥にそっと刻まれていきました。
彼女の姿は、まさに“北の海の静かな精霊”。
その存在自体が、町の穏やかな灯りのようでした。
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🔍 イベント詳細(再掲・充実版)
【名称】第2回 オホーツク枝幸うまいもん祭り(旧:枝幸かにまつり)
【会場】枝幸町 ウスタイベ千畳岩特設会場
【前夜祭】7月5日(土)16:00〜20:00(花火19:45〜)
【本祭】7月6日(日)9:30〜14:30
目玉イベント:
🦀 毛ガニ早食い競争
🍲 海鮮グルメ屋台(ほたて、かに汁、かに飯など)
💃 YOSAKOI「夢想漣えさし」の演舞
🎤 歌謡ショー
🎯 特産品ガラガラ抽選会
👧 カニつかみ取り
🚢 クルージング体験
【アクセス】札幌から車で約4時間30分/旭川から約2時間30分
【入場料・駐車場】無料
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🔜 次回予告
✨️わらこ精霊 夏だより
8日目(7月6日・日)
小清水の風と湖と空🌈
登場:空羽うらら(小清水町)
→ 湿原の風に髪をなびかせて。空と語る日。🍃🐚
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