✨️わらこ精霊 夏だより21日目 2025年7月19日・土
🌳 帯広の森と昔話の午後
登場:弓月すなお(帯広)
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「やっぱり…ここ、好き。」
広小路稲荷神社の分社、“願掛けの森”。
赤い鳥居が連なる小道を抜ける風が、緑の匂いを運ぶ。
白いブラウスにカーキのスカート。すなおは少しだけ頬を赤らめた。
ポケットの赤いお守りを握りしめ、
小さな声でつぶやく。
「願いって、ちゃんと届くのかな…。」
思い出すのは祖父の言葉。
「まっすぐ放てば、届く。」
ノートのページに記した自分の言葉も重なる。
“まっすぐって、カッコいいだけじゃない。
ちゃんと“願い”が乗ってるのが、本物の矢だから。”
祖父との優しいあたたかい思い出を胸に
すなおは空を見上げる
風が頬を撫で、木漏れ日が揺れる。
すなおは深呼吸して、街へと歩き出した。
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広小路には提灯が吊るされ、
「おびひろ平原まつり」の準備で賑わっていた。
屋台からは焼きとうきびの香ばしい匂い、十勝豚丼の甘辛い香りが漂う。
通りのあちこちで、平原太鼓保存会の練習がドン、ドンと響く。
**「おびひろ平原まつり」**は今年も開催予定。
🗓 開催日:7月28日〜30日
🎆 花火大会は最終日夜(7月30日)に約1,000発打ち上げ予定。
🌃 会場は帯広駅前広場〜広小路一帯、夜は提灯と花火の光が平原を照らす。
「…きっと、あの空がいっぱいになるんだろうな。」
すなおは、屋台の準備を眺めながらラムネを一口。
冷たい炭酸が喉を通り抜け、心の中まで涼しくなる。
「祭りって…照れるけど、やっぱり楽しみ。」
そして、提灯の揺れる街を見上げてつぶやく。
「私も誰かの願いを運ぶ矢になれますように。」
まっすぐな瞳が、夕陽に照らされていた。
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🌟次回:22日目(7月20日・日)/灯原つくよ(函館)
「夕暮れにともる祈り。あたたかな記憶が灯る。」



