✨わらこ精霊 夏だより2《合宿編》第3日目(8月13日)
藤霞いろり(根室)
── 幻の声に耳をすます ──
🎀 オープニング曲:制服スパイラル
(静けさの奥に、本当の声がある)
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🌫️ 朝──霧に包まれた境内
合宿地 風灯の森の朝は、海から上がる霧で真っ白。
鳥居や木立の輪郭が、ゆるやかに滲んで見えた⛩️。
藤霞いろりは、境内の石段に腰を下ろし、そっと目を閉じる。
風の音、遠くの波、木々のざわめき…そのすべてが、心の奥に届く。
“幻”と呼ばれる自分。でも、その幻の奥にこそ、本物の声があると信じていた。
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🎙️ 午前──朗読と音録りの時間
練習室の窓にも、うっすら霧の気配。
いろりは譜面台の前に立ち、足は肩幅・重心は土踏まず、肩の力をふっと抜く。
まずはハミング→リップロール→母音「あ・い・う・え・お」で声を温める🎧。
息は4拍で吸って6拍で吐く。吐く息に声を乗せると、胸の前がやさしく温かくなる。
講師は静かに指先を耳へ向ける仕草をして言う。
> 「出す前に“聴く”。部屋の音、あなたの呼吸、その“間”まで聴いて」
20秒の無音を録って“部屋の息づかい”を確認。
次にマイクを30cm→15cmと近づけて、響きの違いを確かめる。
鼻の奥(鼻腔)に軽く響かせると、声は細く遠くへ。
胸の中央(胸骨)に重心を置くと、芯がひとつ灯る。
いろりは自作の詩を二度読む。
1回目は息を多めに、霧のように。
2回目は芯を立て、言葉の輪郭を少しだけ濃く。
再生すると、どちらにも“いろり”がいるけれど、
息と芯のちょうど真ん中に、自分が探していた声があると気づく。
> 「この言葉は“届く”感じがします」
「さっきより、胸の奥に残るね」
隣の子の小さな感想が、照明よりもあたたかかった。
短い休憩のあいだ、いろりはノートに小さく書く——
「息の灯を消さない。芯は細い針で」📝
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🌳 夕方──「風灯の森」へ
午後の練習が終わると、合宿仲間と一緒に合宿所近くの、その名前も合宿所と同じ「風灯の森」と呼ばれる
わらこ精霊達の為に
お盆の時期だけ開かれる幻想的な催し——「風灯の森」
それは合宿所も この場所も同じだった
林の小道には、無数の風灯(ふうとう)が並び、
ガラスの中でゆれる小さな炎が、風にあわせて静かに瞬いていた🕯️。
「…まるで、光の言葉みたい」
いろりは立ち止まり、レコーダーをそっと構える。
森を抜ける風の音と、風灯の揺らめきが重なり、
現実と幻の境界がゆらぎはじめる。
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🌟 エンディング曲(8月13日)
🎵 ③ 音に恋をした日
——耳を澄ませば、幻も現実になる。
風灯の中で録音した音に、この曲を重ねて再生する。
森に響く旋律は、光と風に溶け、静かに夜へ流れていった🌙。






