静けさのなかに、ほんのりと“希望の光”が差しこむように──🍃✨
🌬アナザーストーリー3(空羽うらら/小清水町)
「秘密の手紙、ひとつだけ」
海沿いの風が、今日もページをめくる。
小さなノートに、空羽うららは静かにペンを走らせていた。
> 「ちゃんと話せないことも、書ける気がする」
「たとえば、“こわい”とか、“さみしい”とか」
ふだんは言わないこと。
でも、言葉にならない気持ちって、たしかにある。
それは、空や風のなかに混ざって、そっと溶けていくような気がする。
──最近、母の手紙にも「気づいてるよ」という言葉が増えた。
「最近の詩、ちょっと深くなったね」
「きっと、うららの中で何かが変わってるんだと思う」
それを読んで、うららはふふっと笑った。
そうかもしれない。
だって──「秘密の手紙」を書くようになったから。
それは、誰にも見せてないノートの、いちばん後ろのページ。
ほんとうに言いたいことを、勇気をもって書く場所。
たとえば、こんなこと。
> 「すごく仲よくしたいのに、うまく話せない人がいる」
「なにかを伝えたいけど、声にすると泣きそうになる」
風がふく。
うららはその風に、そっと自分のことばをゆだねた。
海の見える丘に登ると、心がほどける。
ノートを広げて、また手紙を書く。
> 「この気持ちは、いつか“わかってくれる誰か”が読んでくれるかもしれない」
そう思うだけで、今日も少し前を向ける。
言葉って、不思議だ。
自分を守ってくれたり、誰かを励ましたりするから。
最近、前よりも話せるようになってきた人がいる。
前はちょっとだけ、距離があって、
うまく笑えなかった──でも、あの子の目はずっとやさしかった。
> 「また、ちゃんと話してみたいな」
「今度は、あの子の言葉も、ちゃんと聴いてみたい」
うららの気持ちは、すこしずつ変わっていく。
風が背中を押してくれてるような日々のなかで。
うららはページを閉じて、風に背をあずけた。
ゆるやかに流れる雲を見上げて、つぶやく。
> 「もしあなたにも“秘密の手紙”があったら、
書いてみてね。風はちゃんと知ってるから──」
遠くで鳥が鳴いた。
風が答えるように、草がそよいだ。
──あの子とまた、笑って話せたらいいな。
少しぎこちなくても、今日の空はきっと、見守ってくれる。
ノートの最後のページは、まだ空白。
でもきっと、また明日も、ことばが生まれていく。
そしてうららは、そっと心のなかで願う。
> 「この風が、あの子のところにも届きますように──」
「今度こそ、ちゃんと『話したい』って言えるように」
ページがふわりと風にめくられた。
まるで「だいじょうぶ」と言ってくれたように。
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🌸あとがき:
ことばにならない気持ちも、
風にのせれば、やさしく届く。
うららが綴っている“秘密の手紙”は読む人の中にもきっと、何かをそっと運んでくれるはずです😌
今日よりも、明日はすこしだけ素直になれます様に。
МV君とまた、光の湖〜花火のあとで〜





