『春風のまほろば 〜鶴嶺八幡宮とわらこの秘密〜』🌸

海沿いのまち、静かな午後。
高校一年生の順子ちゃんは、進学とともに見知らぬ町へ引っ越してきたばかり。
新しい制服の襟元がまだ少しくすぐったくて、心にもまだ慣れない風が吹いていた。

ある日、桜の舞う参道を歩いていると、ふと古びた神社――
**鶴嶺八幡宮(つるみねはちまんぐう)**の奥から、鈴の音が風にまじって聞こえた。



気づけばそこには、小さな女の子たちが4人。
赤い市松模様の着物におそろいのリボン。
――でも、誰も喋らない。ただにっこり笑って、順子ちゃんの手をぎゅっと握った。

「え……あなたたち、誰?」

声に出した瞬間、空気がふわっとやわらかくなった。



「……あのね」
一人のわらこちゃんが、ほっぺを染めて言った。

「わたしたち、ずっとこの神社で“ありがとう”を待ってたの。
でも、だれも気づいてくれなくて。
だけど順子ちゃんは、さみしい風の音に『こんにちは』って言ってくれた」



順子ちゃんの胸に、じんわり何かが灯った。

「……ありがとう」
今度は、順子ちゃんがそう言った。

それから彼女は毎日のように神社へ通い、
わらこちゃんたちは、彼女の心にやさしい言葉を教えてくれた。

“傷ついてもいいよ。やさしさを忘れなければ、ちゃんと届くから”
“泣いたぶんだけ、人はだれかに光をあげられるんだよ”




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ある日、母の日。
順子ちゃんは何時もの様に鶴嶺八幡宮に、わらこちゃんへあげるお菓子を持って参拝に訪れた

そこには、にこにこ笑うわらこちゃんたちがいて、順子ちゃんに小さな折り鶴や手作りのカーネーションとケーキを次々と手渡した。



「これはね、順子ちゃんが“ありがとう”をつなげてくれた証だよ」この日の為に順子ちゃんに内緒でコッソリとプレゼントを用意してた、わらこちゃんたち
順子ちゃんは強がりだけど感受性豊かな面もあるから感動して泣いちゃって、わらこちゃんたちは大慌てピンク薔薇

(コッソリプレゼント用意中のわらこちゃんたち)



その夜、順子ちゃんはお母さんにそっと言った。

「……ママ、いつもありがとう」
それは、神社の鈴の音みたいにやさしい声だった。


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それからというもの、鶴嶺八幡宮には春になると、風の音にのって笑い声が聞こえるという🌸

それはたぶん、だれかの「やさしい気持ち」が、ちゃんと誰かに届いたしるし🌸


1部ファンタジーはありますが鶴嶺八幡宮で順子ちゃんが、わらこちゃんに出会えたのは本当のお話

ブログを読んでくれた方にも素敵なわらこちゃんとの出会いが訪れますように(˘︶˘).。.:*♡