【北海道わらこ精霊たちの旅日記】
特別編|降りてはいけない駅(前編・洞爺駅から)
春の洞爺湖。
花火の光と温泉のぬくもりを胸に、
わたしたちは次の目的地──札幌を目指して、洞爺駅にやってきました。
※イメージ画像です。緑川順子
でもその日、
札幌方面の列車はなかなか来ませんでした。
「鹿さんが線路歩いてたって、さっきアナウンスで言ってたよ」
「北海道なら、そういうこともあるんだね」
※この話は、洞爺駅での体験談です(2時間くらい来なかった)
※あくまでもファンタジーなので・・・
洞爺駅に来たイメージ画像です。緑川順子
そんなとき、反対側から、ぽつんと小さな列車がやってきました。
「来た!これ、札幌行きじゃないかな?」
誰かの声に、みんなで顔を見合わせ、うなずきます。
「……うん、動いてるなら乗ろっか!」
わたしたちは、迷わず乗り込みました。
※言いたいこと良く分かります・・・イメージ画像です。緑川順子
車内はがらんとして、わたしたち以外、誰も乗っていませんでした。
「ホッとした〜」
「貸し切りみたいで、ちょっと嬉しい!」
安心した空気のなか、自然と次のライブ企画の話が始まります。
「北海道編、春テーマで行きたいな」
「制服、白とミントで揃えたら可愛いかも!」
「小清水と旭川ペアにしたい〜!」
未来へふくらむ夢に、わたしたちはすっかり夢中になっていました。
参考動画
::::なかなかファンタジーな絵を描いてきた
──そのとき、列車はトンネルへ。
車内アナウンスが、トンネルに吸い込まれるように、途切れ途切れ聞こえました。
『つぎは〜……ぼろ〜……ぼろ〜。』
「……さっぽろ、って言った!?」
「言ったよね、たぶん!?」
「札幌だよー!!」
勢いそのまま、わたしたちは「ぱたぱた」っと降りました。
ドアが閉まり、列車は静かに走り去ります。
──ごとん、ごとん、ごとん……
しーん。
周囲には、人も建物も、何もありませんでした。
崖と森と、トンネルと、春の風だけ。
「……あれ?」
駅名標に白く書かれていたのは──
『小幌』。
「……うそでしょ……」
「何もないよっ!!!」
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全員:
さっぽろじゃなくて、こぼろだったーーー!!
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降りた先で、スマホの時刻表を開きました。
「……えっ、普通列車、今日これ入れて3本しか来ないよ?」
「しかも札幌方面は、夜の7時すぎだけ……」
わたしたちは顔を見合わせて、あ然とします。
「そんなに少ないの……?」
すると、あまね(小樽)がふわっと笑いました。
「……でもね、地元の子たちは、
朝の汽車で高校行って、帰りの汽車でちゃんと帰ってくるんだよ。」
「たったそれだけの汽車で……?」
めぐる(江別)が驚きながら聞きます。
「うん。
本数が少ないとかじゃなくて、
汽車の時間に合わせて生きるのが、ここではふつうなの。」
「……なんか、かっこいいね。」
🌟【降りた駅に何もなくても、そこに旅があった】
札幌へは、まだたどり着かない。
でも、わたしたちの旅は、確かに続いていました。
【つづく】
小幌駅(こぼろえき)とは?
北海道虻田郡豊浦町にある、JR北海道の駅だよ。
室蘭本線という路線にあるけれど、
周囲には民家も道路もほとんどないという、
日本屈指の**「秘境駅(ひきょうえき)」**として有名なんだ。
【基本情報】
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開業:1943年(昭和18年)
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住所:北海道虻田郡豊浦町字礼文華
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所属路線:JR室蘭本線
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駅設備:簡素なホームと、小さな待合スペースだけ(駅舎なし)
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周囲:森と崖、そして海(太平洋)に囲まれている
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トンネルとトンネルの間に、ポツンとある駅
【特徴】
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線路の両側がすぐ山と崖! → だから周囲に人が住めない。
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車でアクセスできない → 徒歩か鉄道だけで行ける場所。
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乗り降りする人はほとんどいないけど、「秘境駅ファン」に人気。
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普通列車しか停まらず、1日に数本しか汽車が来ない。
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しかも、特急列車は容赦なく通過する。
【イメージ】
小幌駅に降りると、
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すぐ横は崖と森、
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少し歩くと海岸、
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反対側には古いトンネル、
という、まるで異世界みたいな静けさが広がってる。
【旅人視点】
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「降りたら最後、次の汽車が来るまで数時間、駅で待つしかない」
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「観光地じゃない。あるのは自然だけ。」
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「迷って降りると本当に困る」
だから、わらこたちが間違えて降りてしまったのは、
実は「ものすごく大事件」なんだけど──
普通は・・・運転士さんが止めるよね。笑
製作者 緑川順子の趣味でした。









