【中心聖句】

主の言葉のとおり、彼らは食べきれずに残した(44節後半)

 

 

 

エリシャは主の命に従った預言者エリヤによって召し出され、彼の弟子となった人物でした(列王記上19章16〜21節)

 

列王記下2章〜6章にかけて彼が行った様々な奇跡が書かれていますが、その最初のものはエリヤが天に挙げられた直後、落ちてきたエリヤの外套でヨルダン川の水を打つと、水が2つに分かれたというものでした。預言者仲間たちはそれを見て「エリヤの霊がエリシャの上に留まっている」と言って、彼の前にひれ伏したのでした(2章11〜15節)

 

今日の朗読箇所には彼による「パンの奇跡」が書かれています。

 

雨宮慧神父によれば、今日の箇所は元々42節と44節前半から成っていて、エリシャの寛大さを表す物語でしたが、そこに43節と44節後半が加えられることによって奇跡物語と成ったということです(雨宮慧『主日の聖書解説<B年>』p.216)

 

そして、43節と44節後半において注目されるのが「主は言われるכִּ֣י כֹ֥ה אָמַ֛ר 」(43節)、「主の言葉通りにכִּדְבַ֥ר יְהוָֽה」(44節後半)と繰り返されていることです。

 

つまり、エリシャが百人の人に端からみると到底、十分とは思えない食物を与えると実は食べきれずに残すほどであったという奇跡は彼が自分の力で起こしたのではなく、主の言葉が働いたからだったということになります。