【中心聖句】
わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである(15章26節)
弁護者( παράκλητος)
この原語 παράκλητοςには援助者、弁護者、代弁者、助け主などの意味があります。
元々は求めるや勧めるを意味する動詞παρακαλέωから作られた受動の動詞的形容詞であり「(誰々になにかの所用で)呼び寄せられた」という意味になりますが、名詞としては「支援のために呼び寄せられた者、援助者として招かれた者」を表します。
ヨハネの手紙一には「たとえ罪を犯しても、御父のもとに弁護者、正しい方、イエス・キリストがおられます」(2章1節)とありますが、ここでのπαράκλητοςは人間と神との間に入って罪について人間のために執り成しをしてくれる者を意味しています。
しかし、今朝の朗読箇所での παράκλητοςはむしろ憎悪と敵意に満ちたこの「世」の中にあって、イエス・キリストについて証しをする方という意味で使われており、弟子たちも同様にイエスについて証しすることが求められている(15章27節)ということでしょう。
参考:
荒井献他日本語版監訳『ギリシャ語新約聖書釈義事典III』(1995年、教文館)pp.54〜56