韓国から米国に戻って以来、不振が続いていた大谷選手がまだHRは少ないものの連続マルチヒットなどで復調の兆しがあるのは嬉しいことです。

 

既に大きく報じられているように今回の事件の肝は金の流れですが、それについてはDHSやIRS、MLBが調査を進めているということですので、それらの調査結果を待つしかありません。何よりも元通訳が逮捕勾留されて真実を述べることが求められます。

 

この問題発覚後、私が危惧しているのはESPNなど米メデイアのウェブサイトへのコメント書き込みの多くに見られる傾向です。

 

永久追放になったピート・ローズが「俺にも通訳がいればなあ」と発言したのは「おまいう」で笑うしかないのですが、多くの書き込みが「大谷は有罪」「さっさと追放しろ」などというものなのです。

 

これらのコメントの背景には「大谷が連続でMVPを獲得したまではなんとか我慢するがリーグ最高年俸とはけしからん」という思いがあると思います。

 

それは単なる嫉妬ではなく、「白人・黒人を問わずアメリカ人選手ではなく外国人それも日本人とは許しがたい」もっと極端にいえば「J*Pのくせに生意気な」という差別感情がちらついているように感じられます。

 

それを知ってか知らずか、日本国内のネットニュースやYouTubeでもアメリカの報道を真に受けた反大谷的な投稿を目にすることがあります。日本にも大谷選手の活躍や巨額の報酬を良く思っていない人たちがいると改めて思います。

 

先ほども書きましたように、本件については直接の当事者である元通訳の供述が真相解明の出発点になりますので、まずは彼が米国の捜査当局に拘束されるのを待つことにいたしましょう。