元TVディレクター「さっきー氏」によるTV情報番組のコメンテーターが陥りやすい罠についての短いけれども適切なコメントです。

 

詳しくはリンクの動画をご覧いただければよいのですが、「さっきー氏」は、そもそも専門家としてTVに呼ばれた専門家が自分の専門分野以外の様々な社会的事象について コメントするところに罠があるといいます。

 

確かにTVの情報番組ではある分野の専門家が全く専門外のことにコメントする場面が往々にしてみられますね。

 

確かに時として面白い意見、斬新な見方が示される場合もありますが、大半は視聴者からすれば「あんたにそんな意見聞いてないよ!」という反応になるのではないでしょうか。

 

ただ、ここで「さっきー氏」に反論する意図は全くなく、むしろ補足なのですが、専門家が専門分野についてコメントしている場合にも首をかしげてしまうことが結構あるように思います。

 

それは、視聴者がその専門家としての意見に反対するとか疑問を感じるとかではなく、そもそもいわゆる専門家が本当にその分野のエキスパートなのかどうかということです。

 

ここ数年の代表的な例でいえば、夫の逮捕でTVから姿を消した「美人国政政治学者」、コロナ禍の中で連日TVに出演し挙句の果てには芸能事務所入りしてしまった「コロナの女王」などがすぐに思い起こされます。

 

ごく最近では今年秋に迫ったアメリカ大統領選挙を前に度々TVに登場する某大学教授もそのひとりでしょう。確か、あの方の専門は政治学やアメリカ政治史ではなく異文化コミュニケーションという極めて曖昧な「専門分野」です。

 

その他にも、長年政党を渡り歩いてきただけの政治ジャーナリストや実際には殆ど取材経験がないのに取材歴30年を自称している某情報番組のレギュラー・コメンテーターなど数え上げるときりがないかもしれません。

 

いずれにせよ、オワコンとなりつつあるTV業界の話です。