【中心聖句】
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。(16節)
今日の福音朗読は、いわばキリスト教信仰の真髄を一つの聖句で表していると言ってよい箇所です。
神は独り子である御子を世に遣わしましたが、その目的は信じる者が皆、永遠の命を得るためであり、御子によって世を救うためでした。
19節以降には光φῶς,という言葉が頻繁に出てきます。
せっかく光が世に来たのに人々はそちらに向かおうとせず、闇に留まります。しかし、闇に留まるということ自体が既に裁きになっています(19節)
裁きは神がもたらすというより、人間自身が作りだしているのです(雨宮慧『主日の聖書解説s<B年>』p.59)