『ブラタモリ』終了で大炎上 | 生き続けることば

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去る2月14日、『ブラタモリ』(NHK)が3月いっぱいで終了するという私にとってはショッキングなニュースがありました。

 

昨年春、『タモリ倶楽部』(テレ朝系)が終了したばかりでしたので、タモリが主演の番組としては2年連続の終了ということになります。

 

それでなくてもここ10数年は地上波放送の番組でレギュラーに観ているものが数えるほどになっているのに、ますます観るものが無くなって来ました。

 

そんな中、亀井伸孝・愛知県立大教授という人物のX(旧ツイッター)投稿が大炎上中のようです。

 

Yahoo!ニュースからの孫引きになりますが、同氏の投稿は「内容はよい企画だったと思いますが、『高齢男性が若い女性に蘊蓄を垂れる』という『マンスプレイニング』の構図だけは、ずっと気になり続けていました。次は、女性が男性にこんこんと説教する番組をやったらいいと思います。それでバランスが取れます」というものでした。

 

この投稿を読んだ時、最初に持った感想は「この人は本当にちゃんと番組を観てるの?」でした。

 

私は長年の『ブラタモリ』ファンですが、「『高齢男性が若い女性に蘊蓄を垂れる』という『マンスプレイニング』の構図」なるものは全く感じませんでした。

 

実際、番組内で主に喋っているのは郷土史や地理、地形などに詳しい地元の専門家でタモリはむしろ聞き役に回っています。

 

その専門家の方々の解説も別に蘊蓄を垂れるなどという嫌味な言葉で表されるものではなく、むしろご自分が解説している街や建物、地形などを心から愛し誇りに思っていることが伝わって来て微笑ましく感じられました。

 

タモリがアシスタント役の女性アナウンサーに対してこんこんと説教している場面など少なくとも私は観たことがありません。

 

愛知県立大学は偏差値47.5〜55.0程度だそうですが、どういう大学であるか、また亀井伸孝教授がどのような学問的業績をお持ちなのか私は全く知りませんし、別に知りたいと思いません。

 

「マンスプレイニング」などという外来語を使って「どうだ、俺は英語も出来るんだぞ」とばかり、それこそ上から目線で説教を垂れている姿勢には辟易させられます。

 

『ブラタモリ』はNHK若手女性アナウンサーの登竜門とも言われて来ました。現に初代の久保田祐佳アナを初め、桑子真帆アナ近江友里恵アナ林田理沙アナなどはその後、夜7時台の全国ニュースなど第一線で活躍しています。

 

繰り返しになりますが、私は同番組終了のニュースにショックを受け、寂しく感じています。

 

もしかすると、それはアシスタントを務めた歴代の女性アナウンサーにとっても同じかもしれません。

 

この問題については、元放送作家の長谷川良品氏が番組制作に長年携わって来られた経験に基づいて分かりやすく解説をしておられますので、動画をリンクしておきます。