【中心聖句】
こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる(6節)
今日の旧約聖書朗読箇所には「あなた」という言葉が繰り返し出て来ます。
先立つ59章20〜21節には
主は贖う者として、シオンに来られる(中略)あなたの上にあるわたしの霊...
とありますので、繰り返される「あなた」がシオンつまりエルサレムであることが分かります。
そのことを踏まえた上で、今日の箇所に使われている3つの言葉について学びましょう。
先ず初めはこの章の見出しに「栄光と救いの到来」とある「栄光」についてです。
この言葉の原語はכָּבוֹד(カーヴォ−ド)ですが、この言葉の基本的な意味はheaviness, weight, burden, heavy mass(Holladay p.150)です。
つまり元々は「重さ」「重量」などを表す言葉ですが、それが「富・財宝」、「人物や事物の外面に現れる重みや輝き」(名誉、栄光)さらには「神の栄光」を表す言葉として用いられているわけです(雨宮慧『主日の聖書解説<B年>』p.29)
ヘブライ語のכָּבוֹד(カーヴォ−ド)は「地上の栄光」だけでなく、日本語的にはない発想ですが、「神から来る栄光」しいては「神そのもの」を表すことも出来るのです(同p.34)
1〜3節には「輝く」(1節)、「輝き出で」(2節)、「輝き」(3節)と「輝き」が3度出てきますが、この原語はזָרַח(ザーラハ)。
この言葉には名詞ではthe shining forth of light, sunrise, 動詞としてgo forthなどの意味があります。
また、4〜6節では「来る」「進んで来る」(いずれも4節)、「集まる」(5節)、「来る」(6節)、と同じような言葉が4つも出てきますが、原語は全て同じ言葉בּוֹא(ボー)です。
「主の栄光」がシオン(=エルサレム)の頭上に輝く時、諸国の人々や王たち、そしてあらゆる富がその光の下に集まって来るのです。


