今朝、読売新聞を手に取った時、一瞬びっくりしました。

 

それは一面トップに大きな文字で

 

小5「バナナ320本で死ぬ」

 

というセンセーショナルな見出しが掲げられていたからです。

 

初めは小学生が食物アレルギーで急死したのかと思ったのですが、それにしては320本というのは極端な話です。

 

実際に記事を読むと、これは千葉県内の小学5年生が給食に出されたバナナを口に放り込んで急に

 

バナナを320本食べると、死んじゃうんだよ

 

と大声をあげたというのです。

 

どうやらこれはこの男子児童がネットで仕入れた「情報」でした。

 

このエピソードは

 

情報偏食 ゆがむ認知 第3部 揺れる教育現場

 

と題する連載記事の書き出しの部分にあたります。

 

この記事では他に

 

水は7リットル、しょうゆは1リットル飲めば死ぬ

 

という「都市伝説」が紹介されています。

 

また、

 

ある高校3年の女子生徒はユーチューバーがネットで「Fラン大学」云々と言っているのを見て、結局、ネットでは評判が良いが自分の希望しない学部に進学することにした

 

というエピソードも掲載されています。

 

さらに29面には、首都圏の公立高校2年生が、恐らく世界地理の授業で教師が中国の経済発展を扱っている時に

 

今の中国はバブルが崩壊した日本と同じだ!

 

と叫んだというエピソードが紹介されているのですが、後日談として、この生徒が

 

保守的な言動で知られる作家らのツイッターを複数フォローしていたと分かった

 

というのです。

 

記事はある学校心理学者の

 

知識や考えを主張する子どもは以前からいたが、ネットの普及で、その内容が変更したり過激化したりしている。周りの子どもが感化されないよう、当人だけで教室全体で問題点を考えるようにする必要がある

 

という言葉で結んでいます。

 

確かにRPGの格闘技やシューティング、youtubeに無数にアップされている暴力的な動画などの影響があるのは事実かもしれません。

 

しかし正直なところ「教室全体で問題点を考えた」ところで、タブレットやスマホの教室への持ち込み、家庭でのネット・アクセスを禁止しない限り子どもたちがネットの影響を受けないのは無理であり、もはや現実的とはいえません。

 

結局、この学校心理学者の話はTVの「情報番組」でコメンテーターが口にしそうな無難なコメントということになります。

 

子どもたちの間に流布される「都市伝説」はネット社会になる遥か以前から結構ありました。

 

「口裂け女」「トイレの花子さん」や「三本足のサリーさん」などが有名です。

 

また、「都市伝説」ではありませんが、児童生徒の間で大流行した「こっくりさん」が大きな社会問題となったこともありました。

 

実は、この記事の一番の問題は実は一面トップにある書き出しの言葉です。

 

そこには、

 

インターネット上にあふれる真偽ない交ぜの情報に無防備なまま接すると、思考や想像力、判断する力が侵されかねない。

 

とあります。

 

この「インターネット上」「TVや新聞に」と置き換えると、そのまま既存メデイアのあり様を指ししめしていると言えるのです。

 

TVの特に「情報番組」では捏造やヤラセ、仕込みが日常茶飯事であることは良く知られていますし、新聞でもいわゆる「飛ばし記事」がしばしば見られるのです。

 

この記事で一番、噴飯ものは1面の後半にある次のような言葉です。

 

正確さより関心(アテンション)を集めることが優先される「アテンション・エコノミー」の原理で動くネットの世界

 

実は、この記事には大きな活字で

 

小5「バナナ320本で死ぬ」

「都市伝説」盲信 検察6時間

 

というそれこそセンセーショナルな見出しが踊っています。

 

それこそ「アテンション・エコノミー」そのもので、「読売新聞よ  おまゆう」です。

 

この記事は高読者数が激減し、もはやオワコンと見なされている新聞の逆ギレと言えるでしょう。