あなたの光は、闇の中に輝き出で

あなたを包む闇は、真昼のようになる(10節)

 

今日の旧約聖書朗読はいわゆる「第三イザヤ」(イザヤ書56〜66章)からです。

 

繰り返しになってしまいますが、「第三イザヤ」の時代背景は雨宮慧神父によると

 

彼が活動した紀元前六世紀末は、神殿は確かに再建されたのに、約束されていた栄光はさっぱり見えないばかりか、常に飢饉を恐れながら生きなければならなかった。(『主日の聖書解説<A年>』)

 

というようなものでした。

 

そのような社会ですので、当然のことながら人心は乱れ、ある者たちは刹那的な生き方に走り、また他のある者たちは伝統的な信仰から離れてしまっていました。

 

今日の朗読箇所では、そのような時代にあって「同胞」への愛を説いています(同上)

 

7節では6節から続けて色々な徳目を並べたあと

 

同胞に助けを惜しまないこと(7節)

 

と結ばれています。

 

ここで同胞と訳されている原語はבְּשָׂרְךですが、これを直訳すると「あなたの肉」となります。

 

もともと旧約聖書で「同胞」と訳される言葉は「兄弟」を意味するאָחですが、

 

今はバビロンからの解放によって「兄弟」以上のもの、つまり「あなたの肉」となった(『主日の聖書解説<A年>』

 

ということです。

 

「あなたの肉」を助けるなら、「あなたの光」(8節)は「曙のように射し出で」(8節)、「闇の中に輝き出で」(10節)るのです。

 

この10節の言葉は今日の福音朗読箇所に繋がります。

 

参考

 

雨宮慧『主日の聖書解説<A年>』教友社

     『図解雑学  旧約聖書』ナツメ社