Merry Christmas !

 

羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った(20節)

 

 

今日、クリスマスに因んだ福音朗読箇所のストーリー自体は良く知られていますので、手短に2つのことに絞りましょう

 

まず、羊飼いについてです。

 

ここに登場するのはベツレヘムの近郊にいた羊飼いたちで神殿で献げる小羊を飼っていたと言われています。

 

そのような特別の小羊を飼っている羊飼いの前に最初に天のみ使いが現れ「神の小羊」とも呼ばれるイエスの誕生が告げられたのは単なる偶然ではないでしょう。

 

現代日本で生活しているわたしたちにとっては羊飼いと言われてももうひとつピンと来ませんね。

 

羊飼いと聞くと文字通り牧歌的な情景を思い浮かべます。

 

 

古代イスラエルにおいて旧約聖書の時代には尊敬される仕事だったようです。

 

詩篇23篇の最初の言葉は有名な

 

主は羊飼い(1節)

 

です。

 

また、ダビデ王は少年の頃、羊の番をしていました(サムエル記上16章11節)

 

しかし、イエスの時代つまり西暦0年前後になるとむしろ律法に無知、ひと所に定住しないアウトロー的な存在と見做されていたようです。

 

そのような者たちに最初に天のみ使いが現れた、と福音書は伝えています。

 

これは田舎の村の貧しい少女であるマリアに天使が現れた(ルカによる福音書2章26〜38節)にも通じるものです。

 

 

次に、今日という言葉です。

 

これは、「そのうち」ではなく「今まさに」という意味になります。

 

イエスの十字架上での言葉である

 

はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる(ルカによる福音書23章43節)

 

が思い出されます。

 

「救い主(メシア)による救いの時が正に今日、始まる」と告げられたのです。

 

誕生の際「今日お生れになった」(11節)と天使によって告げられた救い主イエス・キリストは極悪人として処刑されようとしている罪人に「今日、あなたはわたしと一緒にいるのだ」と告げたのでした。

 

 

参考:

 

雨宮慧『主日の聖書解説<A年>』教友社

   『主日の福音ーA年』オリエンス宗教研究所