災いだ、シオンに安住し
サマリアの山で安逸をむさぼる者は(1節)
今日の旧約聖書朗読は先週に引き続いてアモス書からです。
復習になりますが、ユダ王国(南王国)で羊飼いを生業としていたアモスが預言者として建てられたのがBCE750 年頃と考えられています。
当時は古代オリエントの超大国アッシリアの勢力が相対的に衰えていました。
そこでイスラエル王国はヤロブアム2世の治世下、領土を拡大し反映していました。
預言者アモスは繁栄を謳歌しているイスラエル王国の上流階級を非難します。
4~6節前半には上流階級の宴の様子が書かれています。
この画像は古代ローマでの宴会の模様ですが、ここに書かれている宴も似たような情景だったと想像できます。
実はこの画像から有名なレオナルドダヴィンチの『最後の晩餐』に描かれている宴会の様子と全く違うことにすぐ気が付きますが、それについては来春、四旬節の頃に改めて取り上げることにいたします。
6節の後半には
ヨセフの破滅に心を痛めることはない
と書かれています。
ここでの「ヨセフ」は個人名ではなく、イスラエルそのものを指しています。
支配階級、上流階級はつかの間の繁栄を謳歌しています。
しかし彼らは、捕囚の列の先頭を(7節)行くことになるのです。
本ブログでは聖書を読むにあたってその内容を安易に現代社会の特に政治情勢に結び付けることは避けています。
しかし、今日のアモス書の箇所は30年前「ジャパンアズナンバーワン」などという言葉で浮かれていた日本の姿を思い浮かべてしまいますね。
イスラエル王国はBCE722年、アッシリアのサルゴン2世によって滅ぼされました。
預言者アモスが活動した時期からおよそ30年後のことでした。
参考:
雨宮慧『主日の聖書解説<C年>』教友社
『図解雑学 旧約聖書』ナツメ社
