鈴木孝夫『人にはどれだけの物が必要か ミニマム生活のすすめ』(新潮文庫、平成26年4月1日)

 

ここ数年、一種の流行語になった「断捨離」を実行しているわけではありませんが、本ブログ管理者は日ごろから身の回りの物、特に恐らく二度と読むことがないであろう書籍とか体形がすっかり変わってしまって着れなくなった服の処分を少しずつ行っています。

 

巷に多くあるリサイクル業者を呼べば一気に片付くのでしょうが、新型コロナ蔓延下ではやたらと外部の人間に出入りして欲しくもないですし、また、業者の中には詐欺まがい者もけっこう混じっているようです。

 

今般たまたま『ことばと文化 わたしの言語学』『閉ざされた言語 日本語の世界』などの著作で有名な言語学者の故鈴木孝夫氏の同署を手にしました。

 

結論から言ってしまうと、誠に拍子抜けでした。

 

目次を見ると

 

第一章には

 

わたしの生き方 買わずに拾う、捨てずに使う

 

とあります。

 

この章のポイントは

 

拾ってきた物や古くなった物を修理して使う

 

と、それだけの話です。

 

実際、第一章には修理をして使っている家財道具の一覧が写真と共に掲げられていますが、章自体の長さはわずか15ページ足らずです。

 

物を捨てずにとっておくのは鈴木氏のように都内の一等地にガレージ付きの一戸建て更に別荘も持っていた人には可能かもしれません。

 

しかし本ブログ管理者は築ウン十年の2LDKマンション住まい。いつも収納スペースに頭を悩ませています。

 

「捨てずにとっておく」ことが出来ればそれにこしたことはないのですが、残念ながら夢物堅いrです


 

第二章以下には

 

地球から緑が消える(第二章)

 

とか、

 

(ママ)原理の導入を(第四章)

 

などとあります。

 

これは一昔前、「意識高い系」の人々の間で少しだけ流行ったLOHASや昨今のSDGsとなんら変わりませんね。

 

恐らく鈴木氏は

 

自分はハウツーものを書いたつもりはない

 

とおっしゃったことでしょう。

 

本書の表題の付け方、これは鈴木氏自身というより編集者に責任がある話だったかもしれません。