見よ、新しいことをわたしは行う。(19節)
今日の旧約聖書朗読箇所は至って短い単元ですが、ここにはユダヤ民族にとって決定的に重要な出来事2つが書かれています。
まず、16節から17節には
海の中に道を通し
恐るべき水の中に通路を開かれた方
戦車や馬、強大な軍隊を共に引き出し
彼らを倒して再び立つことを許さず
灯心のように消え去らせた方。
と書かれています。
これが、出エジプトの物語の中でも最も有名な場面(出エジプト記14章21~31節)を指していることはすぐに気づきますね。
しかし、預言者イザヤを通して神は
昔のことを思い巡らすな(18節)
と告げます。
ユダヤ民族にとって決定的に重要な出来事を思い巡らすな
というのです。何故なら神は
新しことを行う(19節)
からです。
それが冒頭で「ユダヤ民族にとって決定的に重要な出来事」と書いた、その出来事の2つ目です。
その2つ目の出来事とは
バビロン捕囚からの解放
に他なりません。
今まで本ブログでも何度も触れてきましたように、バビロンに捕らわれの身であったユダヤ民族を解放し、祖国に帰還させたのはペルシャ王キュロスでした。
そこにはキュロス王なりの思惑があったことでしょう。
今日の単元から下ってイザヤ書44章の最後から45章の初めには次のように書かれています。
キュロスに向かって、わたしの牧者
わたしの望みを成就させる者、と言う。(44章28節)
わたしは彼の右の手を固く取り、
国々を彼に従わせ、王たちの武装を解かせる。(45章1節)
キュロス王の行動の背後には神の力が働いていたのでした。
参考:
雨宮慧『主日の聖書解説<C年>』教友社
『図解雑学 旧約聖書』ナツメ社