わたしがここにおります。

わたしを遣わしてください。(8節)

 

今日の聖書箇所はイザヤ書の内で1~39章のいわゆる「第一イザヤ」にあたる部分からです。

 

この「第一イザヤ」では預言者としての召命を受けたイザヤが

 

民の罪の弾劾と悔い改め、メシアの到来や残りの者の立ち返りの希望

 

などを語っています(『岩波キリスト教辞典』)

 

6章の1節に

 

ウジヤ王の死んだ年のことである。

 

と書かれていますので、年代の特定が出来ます。

 

ウジヤ王ユダ王国(南王国)の王として16歳で即位し、約50年にわたって統治した後、BCE742年頃に死去した、とされています。

 

イザヤ書の1章1節によると

 

これはユダの王、ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの治世のことである。

 

とのこと。

 

ですので、預言者イザヤが活動したのは紀元前8世紀の後半といいうことになります。

 

その時代背景について雨宮慧神父が次のようにまとめておられます。

 

1.北の大国アッシリアがエジプトまでをも支配しようと拡張政策を取った時代であった。

 

2.その過程でアッシリアによる次の四つの出来事があった

 1) BCE732: シリア(ダマスコ)を占領。

 2) BCE722: サマリア陥落

 3) BCE712: アシュドド(地中海沿岸の都市)占領

 4) BCE701: エルサレム包囲。 莫大な賠償金を獲得

 (『主日の聖書解説<C年>』)

 

イザヤはこれらの出来事を見聞きしていたのでした。

 

そうした中で召命を受けた預言者イザヤは、アッシリア側につくかそれともエジプト側につくか、などと右往左往せず

 

イスラエルの神に静かに信頼すること(『主日の聖書解説<C年>』)

 

を説いたのでした。

 

参考:

 

雨宮慧『主日の聖書解説<C年>』教友社

    『図解雑学 旧約聖書』ナツメ社

大貫隆他編『岩波キリスト教辞典』岩波書店