預言者が敬われないのは自分の故郷、親戚や家族の間だけである。(4節)
イエスは弟子たちを連れて故郷ナザレに戻り、安息日にそこの会堂で説教をしました。
それに対して出席していた人たちは大変に驚き、
イエスはその知恵や奇跡を行なう力をどこから得、そしてそれらは一体、何なのか(2節)
と問います。
彼らが驚くのは当然ですし、それは私たちにも理解できることです。
今でこそ有名になっていますが、当時ナザレは人口数百名の寒村であったと考えられています。
ですから、そこに住んでいた村民たちはお互いのことを良く知っていたはずです。
自分たちが良くし¥知っているマリアの息子でヤコブたちの兄弟、大工のイエスにこんな知恵や奇跡を起こす力があるはずがない、と村民たちが思ったとしても無理はありません。
聖書にははっきりは書かれていませんが、彼らはイエスをせいぜい、その当時たくさんいたに違いない「街の拝み屋」の一人に過ぎないと見做したのでしょう。
そこに彼らの「つまづき」がありました。
4節には
「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけである」
というイエスの有名な言葉が書かれています。
旧約の預言者エゼキエルは「恥知らずで強情な人々」(エゼキエル2章4節)に遣わされました。
イエスも同じように「反逆の家」(同5節)に遣わされたのでした。
参考:
雨宮慧『主日の聖書解説<B年>』教友社
『主日の福音-B年』オリエンス宗教研究所